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第一夜:基本スペック

PointRedのレビューを始めるに当たり基本的なおさらいです。

今回レビューするVPSのスペックは以下の通りです。ハイブリッドサーバプランのDualCore-1を2台貸してもらえることになりました。まだローカル接続申し込んでないのですが、特徴としてはグローバルIP2個ついてくるので、このIPv4が絶好調で枯渇する時代に、贅沢な感じがします。SNI(Server Name Indication)はまだまだ普及に時間がかかりそうなので、SSLを複数ホストしたいときや、LV噛ましたいときとか、いろいろ使えそうですね。

CPU 2コア
メモリ 1GB+swap 1GB
HDD 80GB
転送量 無制限
仮想NIC 100Mbps
ネットワーク 共用
OS CentOS 5
仮想化 Xen 3.0
コンパネ Webmin(無料) Plesk/Cpanel(有料)

PointRedのサイト自体は、WHMっていうホスティング業者向けcPanelが採用されてたので、やっぱりXen系の会社はcPanelなんですかねー。とはいえ片手間でやってそうな共用サーバはPlesk使ってました。

バックボーンのおさらい

 IIJといえばバックボーンです。むしろそれくらいしか売りがないw嘘です。今回どうもIDC自体はインハウスではなく提携業者っぽいのですが、設備類はIIJのものでなくとも最高レベルだと思います。
 で、そのバックボーンなのですがサイトを見ると、山盛りつながっているように見えます。今回のIDCがどの拠点かは分からなかったのですが、最低限5Gbps、最大数十Gbpsのバックボーンと接続されています。バックボーンとは要するに、主要拠点間を結ぶ高速道路のようなもので、これが狭いと、データセンターとの距離が伸びるにつれ速度低下が著しくなったり、他のネットワークの混雑に影響を受けやすくなったりと、サーバは負荷低いんだけどなんか遅い感につながります。

http://www.pointred.jp/backbone.html

参考までに、使えるねっとの場合は、
http://www.tsukaeru.net/info/newfaq/ans_sv.php

# バックボーン回線の帯域はどの程度ですか。
# バックボーンはソフトバンクの1Gbpsとなっております。

ソフトバンク回線1Gbpsのみのようですので、これが世界中からアクセスした際の速度が遅い要員になっているんですね。

PointRedの売りもういっこ、完全冗長化

VPSというのは、要するに物理サーバの上で仮想マシンがうごいていて、しかも一般的な(物理)専用サーバよりもサーバの利用率が高いため、ハードウェアのすり減りは早くなると考えられます。そこで「ハードは壊れるもの」と言う考え方が重要で、こわれてもいいように2重にしておくというアプローチを採用されています。

例えば、サーバやさんでよく聞くこんな故障に対応可能です。

  • スイッチが過負荷で死にました。
    • スイッチ、ネットワークが多重化されているので大丈夫
  • 電源が死にました
    • 電源も2重化なので

あとハードディスク周りは少し複雑なので詳しく解説すると(あくまで想定の域ですが)

# 各サーバ(ハイブリッドサーバ,VPS)のHDDをRAID-1による冗長化
# ストレージはRAID-6による冗長化
# ストレージのコントローラを二重構成し冗長化

実際サーバの故障で一番多いのはディスク障害なので、ここ重要なのですが、サーバのHDDがRAID1というのは少し物足りないような気もしますが、おそらくこれはホストOS(Domain0)を稼働させるだけなのでさほど信頼性が必要無いのではないかと思います。そして、仮想マシンのデータはRAID6のストレージに格納されています。
 RAID6+コントローラ多重化というのは、この値段では十分すぎる設備で、ディスク障害は2/5個xディスク数まで対応できますし(ちょっとここうろ覚え)、しかもどれだけディスクが壊れないようにしてもコントローラも結構壊れる部品なので「データが残ってるんですがカードが死んでアクセスできません」と言う状態をカード2重化が防いでくれます。(某社の障害はこのカードで、某社は多重化していないようでした。。)

Webmin

正直、webminには期待していないどころか、昔の脆弱性問題のせいで使いたくないという思いしかないのですが、あれから3年?ほど立っているので食わず嫌いせずに使って見ようと思います。

とううわけで、レビューを開始したいと思います。