ちかごろWeb3について言及するのがブームだと聞いたので、ぼくも書くぞ!!
# どんどんバブって遊んだらいい
ぼくのスタンスは一言でいうとこれだ。OpenSeaもMetaMaskも中央集権的な仕組みで構築されているし、詐欺プロジェクトは多いし、詐欺する気のない善良なプロジェクトでもロードマップ通りいかないと詐欺呼ばわりされることもある。ガス代は高いし、地球にやさしくないし。だからなんだというのだ。
気持ちは分かる。この焼き直し感に違和感を覚えるのは早期に関わっている人ほど感じているはず。けれどそこで達観してしまうと起こりつつある変曲点を見逃してしまう。そういう局面をこれまで色々な領域で見てきた。 https://t.co/ys6i3VGLAK
— 増島雅和/Masa_Masujima (@hakusansai) 2022年4月13日
増島先生のこのツイートを見て、ぼくもマイニング工場の陰から声を上げようと思ったわけだ。
## イノベーションはおもちゃから生まれる
インターネットだって、VRだって、IoTだって、最初はクオリティが低く、物好きたちのおもちゃでしかなかったはずだ。でもそこに産業での活用を見出す人が現れ、投資資金を引っ張って頑張って、もりあがったらそのうわさを聞きつけて変な人がたくさん押しかけて、そうやってイノベーションは産業化していったんじゃないだろうか。
非中央集権なんてほとんどの人たちにとっては苦痛でしかないが、それがあることで世の中が前に進むと思うんだ。バブルでもいい、僕は新規事業を何度も作ってきたからよくわかる。失敗を重ねるごとにノウハウだったり部品みたいなものが世界に蓄積されていくんだ。
それは単にDAOみたいな概念や、セカンドレイヤーとか新しいプロトコルの技術的ブレイクスルーが投資マネーによって技術者が押し寄せて開発が進むって流れがまず思いつくんだけど、それだけに限らない。
ぼくが某フィナンシェというサービス立ち上げでお手伝いしたころ、金融庁の皆さんも法律家の皆さんも、ごく限られた方しかまともに込み入った議論ができなかったと思う。
でもこれだけNFTやWeb3が流行ってくると、「この事業はカストディに該当するか?」みたいな用語が通じる実務家の人も増えていく。
そういうパーツ、人々に蓄積された知識、受け入れ準備ができた状態がきて、そこにブレイクスルーが起きると初めて社会実装ができるんだと思う。だから、いまを見て小銭稼ぎをするんじゃなくて、皆が余裕資金のなかでおもちゃを楽しんだらいいと思う。
一昔前のICOだって詐欺が横行するから、資金をロックするみたいなことをブロックチェーンで実装するアイデアなんかが生まれたりもしたし、個人的には「アカウント」の単位が人間でもなくメールアドレスでもなく秘密鍵であることに何か面白い未来が生まれるんじゃないかと思っている。
だから、詐欺にあうことも含めてこのお祭りを楽しんだもの勝ちだなと思ってる。みんなもっとやろう。OpenSeaに出品して全然売れないと嘆こう、ニーモニックコードを忘れてSelf Goxしよう。専門略語をいきなりつぶやいてイキリオタクになろう。本質的にどうとか言ってるおじさんも、lineグループに誘導してくるやつも無視しよう。オモチャは楽しんだもの勝ちなんだから。
※本記事はリスクを理解したうえで技術的、社会学的な探求に関する個人的な感想を述べたもので、特定のプロジェクトや投資商品の購入を進めるものではありません。あくまで投資としてではなくゲームセンターのようにお小遣いの範囲内で楽しんでみるという話をしております。
※僕はいま特にWeb3にもNFTプロジェクトにもかかわっていませんw