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IT専門職の皆さんはインデックス投資だけじゃなくてもいいと思うよ

自分の周りで投資を始めよう、始めてみたいという人が増えてきていて、そしてみなさん99点の記事を参考にされたり、「でもなんかインデックス投資だけじゃなく個別株とかもやってみたいんだよね。テスラとか。」という声も見かけるので、今日はそのあたりを書いていこうと思います。

まず99点の記事はこちら

hayatoito.github.io

 

内容としては素晴らしい記事で、総論として賛成です。ただし、独身で年収500-700万とか、副業で100-200万稼いじゃったから投資でも、、という自分の周りのIT専門職諸氏にかぎれば、この記事が想定し何度も書かれている「普通の人」に少し当てはまらない部分もあると思うので書いていこうと思います。

 

100万円を5%で運用しても倍になるのに15年かかる

インデックス投資の目安として5%のリターンを目指しましょうと書かれていることがあります。5%は確かにすごいのかもしれませんが、残念ながら元手が小さいと増える金額の絶対額が少ないのです。

たとえば100万円を5%複利で運用しても、(税金を無視して)100万円増やすのに15年かかる計算になります。しかし、優秀なITエンジニアの皆さんは、時給5000円で200時間(週20時間×10週)副業すると税金を無視して100万円を稼ぐことができてしまいます。15年vs0.2年です。

つまり、投資に回すよりも労働したほうがてっとり速いのです。

このあたりの、元手が少ないとインパクトが少ない問題は、インデックス投資ばかり進めてた山崎さんも個別株を進める理由として記事で言及しています。

コロナの今あえて個別株を勧める理由、山崎元式「2020年版株投資入門」 | 山崎元のマルチスコープ | ダイヤモンド・オンライン

では、それでも個別株投資をお勧めする理由はなぜか。

 それは第一に、趣味として面白いからだ。第二に、多くの勤労者にとって金融資産の額が本人の人的資本に対して小さいので、投資でリスクを取ることの影響が大きくないことが挙げられる。第三に、「コロナの状況」が趣味としての投資にとって「特に」面白いからだ。

本人の人的資本(稼ぐ力)に対して、投資に回す金額が小さいので、リスクをとってもいいんじゃないの?もっとストレートな言い回しにすると、300万投資に回して100万に減っても、またすぐ稼げばいいんじゃないの?と自分は考えます。

この、どこまで減ってよいかの考え方を、リスク許容度といい、自分の投資ポートフォリオの考えのベースとします。

たとえば独身で年収500くらいで副業頑張って稼げるのが年間100万円くらいの人で、預貯金が300万円だとすると、50万円くらいは現金ママ、150万円くらいはインデックス投資、100万円くらいは個別株などのリスクが高い投資に回すイメージ*1です。

最後の100万は、なくなってもまた稼げばいいかわりに、プラス5%以上の成果、なんだったらテスラやZoomみたいに5倍10倍になってほしいと願うやつです。ただし、最初は失敗することも多いので、たくさん本を読んでから、自分の情報量が強い分野(テクノロジー株とか)で戦うのが良いのではないでしょうか。これは趣味の領域として割り切るわけです。

まずやるべきはスキルアップと税効果の高いもの

先に投資の話を書きましたが、IT専門職のROIがもっとも高いのは、自身のスキルではないでしょうか。単純に副業の時給が2000円くらいで受けてる人は5000円くらいを目指して、5000円の人は1万円、2万円を目指していくと、インデックス投資よりはるかに高いパフォーマンスがだせることでしょう。

僕の場合は、20代後半でエンジニアをあきらめて、かわりにオンラインでMBAをとりました。学費は3年で250万ほどかかりましたが、当時年収は3年で150万ほど上がったので、税を引いても2年ちょっとで回収し、そこから先はプラスといえます。

そうして年間の所得を上げつつ、そこから先は税金との戦いになるので、iDeco/NISAから始めて、いずれ法人化して小規模企業共済などを駆使する感じでしょうか。

また、「でも不労所得って夢があるじゃないですかー」という諸氏には、シリーズA,Bくらいのスタートアップでチャレンジするか、自分で個人開発して一山当てるか、エンジェル税制を使ってエンジェル投資にいそしんではいかがでしょうかw

 

それでは本日も頑張ってよい労働を!!

※本記事は個人の経験をもとに情報の提供として書かれたものであり、投資その他金融商品の購入を勧誘するものではありません。投資は自己の判断と責任に基づき行ってください。

*1:自分は家族持ちなのでもっと安全資産のウェイトが高いです