ネット上でのメディアや議論でも、実際のコロナに対するリモートワークやオンライン授業、セミナー類に至るまでたくさんありますが、ほとんどの記事はオンライン派かオフライン派に偏り過ぎています。
「やっぱりFace to Faceじゃないと生産性が落ちる」とか
「もうオフィスはいらなくなる」とか
どちらかのメリットを語るインタビューばかりで、なかなか次の議論に行かないので、
今日は声を大にして言いたい!!!
オンライン化は対面の劣化コピーじゃねえ!!!
どういうことかというと、これをみてくれ
旧態依然としている組織や、いきなり上から降ってきて何をしていいかわからない現場の作業者の皆さんが、オンライン化を一生懸命考える、あるいは拒否することが多いと思うのですが、こういう現象が起きています。
どうみても丸がしぼんでます。いままで対面で出来ていたことを、できるだけオンラインで再現できないかとチャレンジするわけです。ですが、車が海を航海できないように、船が陸上を進めないように、得手不得手があるのです。(水陸両用車を考えた方、燃費や速度や航続距離や快適性まで考えてくださいね!)
そのため、できるだけ高画質でまるでそこに人がいるようにビデオ会議ができないか、とか、オンラインでPDFを配布して紙に印刷してもらおうとか、「企画だけ見るともっともだが実際にやってみると目もあてられない劣化コピーが生み出される」ことにつながります。
ポイントとしては、企画だけ見ると気づきにくいということです、なぜなら多くの企画は複数人のチェックを通過し、その複数人はいままでの生活様式()に慣れているから、気づくことが難しいのです。
イノベーションのジレンマではありませんが、馬には馬の、自動車には自動車の良さがあるのに、馬の体験を再現することばかり考えてはいけないのです。陸上は自動車で走って、海上はフェリーで車ごと輸送して、また陸地についたら車で走りだせばいいじゃないですか。
デジタルならではの価値って何?
いろいろありますね、まず、間に人間が挟まることによる制約がない事。クラスのプリントを小学生に配布しても、全体の約18%、男子の約49%(独自調査)が引き出しの中で発酵させることによりロスを起こしますよね?それが学校から保護者に直接届くからロスがなくなるわけです。
「やすみます」の連絡帳も深夜3時に発熱が起きた段階で先生が出勤されてなくても伝えることが可能です。時間や地理的な制約がない事につきますね。
データ蓄積によるアシストもできます。日本人だけでも同じ目的で何かをする人間はたくさんいるので、ほかの人はどうしているか、全国規模でみるとどうなのか、統計値や本人の行動からアシストすることができます。それも、特にケアが必要な人だけでなく全員に提供することができます。
もちろん対面の良さを付加することができます。一律の対応に比べ、特別対応な必要な顧客や相手にだけ追加で連絡を取ることもできます。
なにがいいたいか、だいたいわかってきましたね
「世界の動向をみると、いままで陸地ばかり移動していたが、海というものもみんな進出しているらしい。海で快適に過ごすには、陸上の知恵もある程度生かせるが、海ならではのノウハウがあるらしい」こういうことじゃないですか。
じゃどうすればいいのさ
勉強してほしい。ごめんやけど、いまITの世界は無料でできること、プログラマーを雇わなくてもちょっと頑張ればできる事、たくさん増えています。
勉強のために、一時的に完全にオンラインに振り切ってみるのはアリ。対面の良さを生かさない、対面の業務フローと整合性を取らないでまずオンラインの良さだけで勝負することで学べることがたくさんある。
すくなくとも、この図を貼り付けることで、企画会議の時にみんなの意識を劣化コピーの方にもっていかないように、海に向かってフェラーリで突進しないように、なにとぞ、お願い申し上げる次第です。