今年に入ってからちょこちょこマーケティング的な活動も再開しています。3月には宣伝会議さん、6月にGoogleさんで主に発注主向けのアプリマーケティング講師をしてきました。楽しかったです。
そこから先週は学ぶ側で、マーケティングの勉強会に行ってきたり、pmjpの勉強会に出席したりしました。
もっと顧客によりそう
一連のイベントで感じたのは、まだまだ自分は顧客に寄り添えていないなーという点でした。人間への興味が足りないとよく嫁さんに言われるのですが。
とくにエンジニアからスタートしてマーケをやりだし、広告代理店自体もわりとアドテクコンサルみたいな感じでクリエイティブからは逃げてたので、手法論をこなすだけになりがちだったなと思いました。
手法論は楽しいし、たぶん超短期でいえば関連システム構築も含めてできる人が市場に不足しているので個人的に儲かる気もするのですが、中長期の成長を考えたときにもっと顧客理解力だったり、UXへのこだわり力を上げていかないといけないなと思いました。
マーケやPM組織を育てるには
マーケ勉強会で「組織を育てるにあたり、どこまでデジタルの手法論を学ぶべきか」という自分の質問に対して、うまくいかないときに手法論の知識があれば詰め挽回しやすいが、それよりもまずは自社のカスタマージャーニーマップや事業戦略を代理店にインプットできる担当者を育てよう。という旨の回答いただきとてもスッキリしました。
pmjpでも何回か育成シリーズを担当させていただいたので、同様かなと思いました。b-dashさんの発表で特にそう思って、エンジニアリングを知っていればもちろん良いのですが、そうじゃなくてもPMがやるべきメインの仕事があるんだなと勝手に思うことができました。
効率よくできる事を前提としない
それらをやり通すには、アンラーニングのようなものとともに、「生産性・効率性のワナ」みたいなのをまずは意識しようと思っています。
エンジニアは特に3大美徳(怠惰・短気・傲慢)にあるように、なんでも効率よいものを追求する姿勢があると思うんですよね。
でも、それが行き過ぎると、効率よくできないものには手を出さないという本末転倒な状態になってしまうことがあります。たとえば英語学習とか、より効率のよさそうな方法を探すばかりで全然学習自体をやらなかったり。僕の事です。
広告の現場でも、「種まき」「刈り取り」という言葉があります。コスト対効果のみを追うと買う気満々のお客さんだけを相手に広告を打つ(刈り取り)のが最も効率的に見えるのですが、そうすると徐々に売り上げが下がってしりすぼみになってしまいます。種をまかないから見込み客が来なくなるんですね。
短期的な成果貢献はゼロで手間ばかりかかって悩むかもしれないけど、基盤の成長に泥臭く取り組むところも必要だと自分に言い聞かせるようにしています。