「スマートフォンアプリマーケティング 現場の教科書」を解説したり書ききれなかったことをブログで書いてみるシリーズ第2弾。企画について。
「アプリをどう作ろうか」という点に関しては、この本は前半の大半の章をかけていろんな切り口で書きました。そこで第二回は企画面について書いてみようと思います。
なお、個人のアプリ開発者の方は、とりあえず3本くらいアプリを開発・リリースして市場感覚を体で覚えるのが一番コスパがいいと思います。外部にお金を払ってやる場合はその限りではありませんので、本書をよく読んで成功確率を上げていきましょう(笑)
たとえばアプリの企画書や事業計画を作りたい
一般企業の方がアプリの事業に参入する、あるいは上司に企画を提出する場合、アプリの特性や成功を分けるポイントなどを説明する必要があります。そのような事業計画を作る際にはChapter1が便利です。
あまりリスクがない場合はアイデア勝負でもよいのですが、大きい会社や投資家からプランを承認してもらい投資を得るには、ロジックで説明する必要があります。
そこで、例えば自社の客層が10代メインであれば、メディア接触時間がスマホメインになっていることが調査すればわかるので、スマホアプリもやる、Webもやる、LINE@もやる、Twitterもやる、なんだったらSnapchatもやるくらいのスマホ包囲網を築く必要がありますね。
メディア定点調査 | 博報堂DYメディアパートナーズ メディア環境研究所
LINE、Facebook、Twitter…5つのメジャーSNSの男女別年代比率の徹底比較!‐ App Ape Lab
そこで、ファクト(データ)をどういうサイトで探せばいいか、といった点やそもそもの企画書をどう書けばいいかのサンプルを1-3章で解説しています。これらの資料はご自身が理解されるというよりは、誰かに伝える時に図表にまとまっていますので便利です。
アプリかWebかを決めましょう
次に悩むのがアプリでやるかスマホWebでやるかです。基本的にひとりの人が毎日使ってもらうような場合はアプリが好ましく、そうでない場合はWebが好ましいです。
Webの良さは「一見さん」いわゆる新規ユーザがワンクリックで利用できるのに対し、アプリはインストールしないと利用できません。
ただし、カメラやBluetoothなどスマホの機能を利用するならアプリ一択ですし、グローバルに展開したい、課金も楽ちんにしたい場合などはアプリが向いています。
過去の2部作はアプリ本だったのであまり触れませんでしたが、今回はそのような違いを意識していただいて、なんでもかんでもアプリにしないよう判断いただければと思います。
ただ基本的に、サービスが育ってくると両方提供できる場合は提供したほうが良いんじゃないかなというのが持論です。AppIndexingとかもありますし。機能面での多い少ないやリソース配分の工夫は必要ですが、様々な環境に提供したほうが今の時代良いと思います。
マネタイズモデル
リワード広告の元気がなくなって、発注する側もメディア側も大きく動いたのが広告周りかなと思います。最近だと動画やネイティブアドが効果もいいのでポイント高いんじゃないでしょうか。
坂本達夫氏が語るアプリ収益化の新潮流 ~動画広告を活用したマネタイズ~|APPREVIEW
ストアのオススメを狙うビジネスモデルというのもトランスリミットさんをみてるとありだなーと思います。市場がグローバルで大きくなってきたので、Apple/Googleの一等地に載せてくれやすいアプリを作るという戦略は、スタートアップ企業におすすめかも知れません。相当腕の良い制作チームが必要でしょうが。
基本的に企画段階で机上で考えられるのはこのへんではないでしょうか!ご意見お待ちしております。また続き書きます。
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