10/8(祝)に池袋で開催される技術書典というものに初めて参加するのでエントリを書きます。
技術書典とは
技術書典とは、技術的な同人誌やグッズを頒布してワイワイする場のようです。
技術書典とは
新しい技術に出会えるお祭りです。
技術書典は、いろんな技術の普及を手伝いたいとの想いではじまりました。
技術書を中心として出展者はノウハウを詰め込み、来場者はこの場にしかないおもしろい技術書をさがし求める、技術に関わる人のための場として『技術書典』を開催します。
サークル参加は初めてなのですが、というか一般参加もしたことないしコミケにもいってことないので、ドキドキですががんばります。
「.mdで薄い本を書きたい」をだします。
MarkdownでPDF製本までたどり着くことを目的とした薄い本を出したいと思います。つまりその本自体をMarkdownで書くということですね。
執筆環境はいろいろあるのですが、同人誌の場合Word、Re;viewあたりが多くて、Markdown、InDesignが少数という感じでしょうか。
自分の場合は商業誌の経験はあるのですが、ちょっと特殊で、ハイパー編集者に丸投げでなんだったら日本語部分ほぼリライトしてDTP工程に渡してくれるのであまりノウハウがありません。それでも納期を2年くらいぶっちしたこともあるくらい、書籍を書くというのは大変な行為だということくらいは知っております。
前置きはともかく、今回はMarkdownにしぼった技術同人誌PDF生成サービスを題材に本を書いてみようと思います。そんなサービスが完成するのかはわかりませんが、この分野には先人がたくさんいるのでいろいろと調査した事をまとめていきたいと思います。
(生成したPDFをさらに日光企画のトンボテンプレートに合成するテスト)
Markdownで執筆すると何が起こるか
メリット:どこでも書ける。何だったら過去の資産も利用しやすい
Web系を中心にエンジニアのみなさんはいたるところでMarkdownを書いていると思います。Qiita、Kibela、esa、githubなどなど。Confluenceはしらん。
またエディタも多くのものが対応しているため、書く環境を選ばないという点が大きいと思います。
デメリット:方言が多い、表現力が乏しい
Markdownといっても、現状最も使われているのはGithub flavored MarkdownとよばれるGithubが拡張したMarkdown形式だろうと推測されます。表が使えたり、注釈が使えたりいろいろな拡張があります。Gitlabにいたってはめちゃくちゃ拡張があって、それもうMarkdownでやる必要ある???みたいなかんじです。
翻訳 GitHub Help - GitHub Flavored Markdown
とはいえ、拡張を施さないと、数式や表、注釈、UMLとかもふくめエンジニアの方がよく使う表現すら簡単には埋め込めない状況です。
つまり、表現力を犠牲にして拡張すれば他のMarkdown記述サイトとの互換性が失われ、著者の学習コストが上がる。拡張しなければ表現力が乏しい(あるいはHTMLで無理やり拡張することになる)というジレンマがあります。
これらをいろいろ調べた結果、まずはGFMから始めて注釈と数式あたりを対応する予定です。
HTMLにしてPDFを生成する
さて、そうやって出来上がったMarkdown原稿を本にするためには、PDFなどの印刷所入稿に適したフォーマットに変換する必要があります。
一般的な印刷所で受け入れているPDFは、PDF/X-1aなどと規格が決まっており、なんだかんだで商用の変換エンジンを使わないと作ることは困難です。
ですが、同人誌ということで、まずはセブンのマルチプリント機、キンコーズでフォントの再現も含めて正常に印刷できることを目標にすればそれなりに何とかできそうです。
そのうえで、同人慣れしている印刷所さんにフォーマット確認しながら入稿していけば「.mdで薄い本を書く」という目標が達成できるのではないでしょうか!!
技術書典 5 [こ38] で僕と握手!
もし締め切り通り無事出せたら当日ぜひお会いしましょう!