ku-sukeのブログ

Just another hatena blog

フィリピンビーチの物売りに学ぶマーケティング

フィリピンのボラカイ島というところに夏休みに行ってきた。

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息子氏、魚と戯れてご満悦

楽しい話もたくさんあるんだけど、そういうのはfacebookに書くとして、このブログでもよく書いてた値付けやマーケティングの話をメモっておきたい。

とにかく値段を吹っ掛けられる。勝手に課金される。

ほかのアジアリゾートも何度かいってるので、タクシーがメーターちょろまかすくらいは覚悟してたんだけど、想像を上回る勢いで財布が狙われた。

空港でタクシーの呼び込みがすごい

Uber/Grabはよさそうということでインストールしていってたんだけど、ついたときには夜間で土砂降り。車の待合レーンは超渋滞でした。しかたなく少しぼったくられてもいいやと思ってエアポートタクシーに乗ったら、値段表を見せられて5000円近く払うことになった。かつ、その値段にもかかわらず降りたらドライバーがチップを要求。多めに100ペソ(200円)渡したけどもう一枚くれといわれました。Uberならそのチップ額のみでホテルまで運んでくれるので、いわゆる「勉強代」を初日に払うことに。

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フィリピン最大のショッピングモール、SM Mall Of Asiaでは週末に花火が上がる。至近距離で場所取りの待ち時間なく楽しめて感動した。

荷物を持ってくれるのは有料サービス

そこからバンとボートを乗り継いで島に向かうわけだが、ボートのチケットを買うと、「カリボ行きか?荷物はこれか?」と聞かれた。そうだ。というと荷物をもって先導してくれた。なんて便利なサービスだとおもって船に着席すると、先ほどの男が呼んでいる。

「もしかして有料?」「そうだ」

びっくりしたがとりあえず支払った。2人で運んだので一人ずつ50ペソを渡した。額にすると100円ずつくらいなので大したことないのだが、フィリピンは現金社会で、20/50/100ペソが枯渇すると行動に制限が生まれるのでかなり貴重な資源なのだ。

1週間のフィリピン滞在を経て強くなったぼくたちは、帰りは「1つだけ持ってね。20ペソでいいかな」などと彼らをうまく使うことができた。慣れれば快適だった。

帰りの空港でも、Uberから降りた瞬間空港の荷物キャリーを持った兄ちゃんがかってにトランクを載せて「どこいく?羽田?オーケー」みたいな感じで150ペソを課金していった。空港のセキュリティも公認のようでノーチェックで彼は通過していた。

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じゃあお金払うからこの荷物も載せてよ。とお願いして息子も運んでもらう

料金を聞いてはいけない3輪タクシー

 島の交通はバイクのケツに乗るか、バイクに荷車をつけたトライシクルと呼ばれる3輪タクシーが主流なのだが、ここでも最初ぼられた。

メーターなんてもちろんなく、乗る前の価格交渉も基本的にも応じてくれない。「fixed price」とか「minimum fee」だとかいって200ペソくらいとられた。

地元の人に聞くと「how much?とか言ってはいけない。大通りから乗るときはひとり20ペソと決まっているので、その額だけ払って降りればよい。なんか言ってきても無視すればいい」と言われた。なるほど。3回ほどチャレンジした結果、我々は正規価格で乗れるようなふるまいが身についた。

いろんなものに値段がついていない&チップを払う&現金社会のコンボはなかなか衝撃を受けた。

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トライシクル。バイクはホンダとカワサキが多かった。詰め込めば6人くらい乗れる。自転車くらいの速度しか出さないので意外と安全。

10m置きにいる客引きと物売りがすごい

ボラカイ島は観光地として過当に開発されていて、すさまじい。1島1リゾートとは正反対で、天神橋筋商店街のようにビーチ沿いは数キロにわたりホテルとレストランとバーと土産物屋で埋め尽くされている。とても賑やかで楽しい雰囲気なんだけど、10m置きに売り子から声をかけられる。

  • へい、ニーハオ!マッサージ!ジャパニーズ?コニチワー!
  • ヘローサーアクティビティ~?(ダイビングやパラセーリングなど)
  • (その他、スマホケース売りやビーチバッグ売りなど多数)

彼らはコミッショナーと呼ばれ、客引きなんだけど、客引きなのにチップを要求してくるw。すごい。日本人はチップを払ってくれるとかそういう情報共有がなされてるんかな。しかも、1個売り込むともう一個と、アップセル・クロスセルへの余念がない。

ここももちろん相場なんてなくて、大体マッサージだと250ペソ~400ペソくらい。奥様が子供のゴーグルを買った時も500ペソから始まって250ペソで交渉成立した。

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ビーチは所狭しと店が並ぶ。余談だが息子に安いGoProモドキを与えて好き勝手にとらせたのはなかなか良かった。水中もとれるし、本写真のようなやや魚眼気味になっていてこども目線の写真が〇。

夜は光るおもちゃ、雨が降ると全員カッパを売り始める

しかもちゃんと顧客ニーズを理解していて、夜になると一斉に光るおもちゃを売り始め、子連れ客に声をかける。なんだったら子供が遊んでるふりして実は売り子だったこともある。息子も現地の子が「これ振り回してみる?」みたいに手渡されそうになったので「受け取ったらお金払わなあかんで!」と注意喚起してみた。文字で書くと切ないけど、あまりに売り子が多すぎてもはや風物詩として楽しめるようになった。

フィリピンは雨季だったので、30分程度のにわか雨がよく降る。そうなると、どこで商品入れ替えしたのか一斉にゴミ袋みたいな原価5円くらいの雨がっぱを100ペソとか200ペソで売り始める。みんな傘持ってきてるけど海辺で風が強すぎて傘させないんだよね。買ってる人はちらほらいた。

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雨季はめちゃくちゃ風が強くて、カイトサーフィンやパラセーリングを楽しむ人々。

たくましさを見習いたい

これらのたくましさは日本にいると触れることがなかなかないので、米国における子供のレモネード売りみたいに、「おまえもちょっとその光るおもちゃ1個買って、べつの子に売ってみーや」と息子をあおってみた。この島で生きるということはそういうことなんやと。

旅行中、村上龍の「希望の国エクソダス」をもって行って読んだ。日本の元不登校中学生のリーダーが国会中継で「この国にはすべてあるが、希望だけがない」といったセリフがすごくビーチでの経験と対比されて、衝撃的だった。

 

希望の国のエクソダス (文春文庫)

希望の国のエクソダス (文春文庫)

 

 ちなみに英語留学にいってた

とまぁ、お金の面だけ書くとすごくネガティブなイメージを持つかもしれないし、僕自身最初の2日くらいはすごくフィリピンが嫌だったんだけど、1週間もいると「また行きたい・・!!」と思うようになった。むしろ英語留学で1週間とか短すぎた・・

ちなみに最初は子供を外国人と触れ合わせたいという目的で英語留学を奥様がさがし、行かせている間暇なのでということでぼくら夫婦も参加することにした。

パラダイスイングリッシュというところで、個人的にはとてもいい学校だった。同時期にに来ていた台湾人も「ほかの国でいくつかスクール言ったけどここが一番いい」と言っていました。

ちなみに、現地で午後の1コマ目がカリキュラム上空白だったので、日本人スタッフのYOHEIさんにコンテンツマーケティングを講義していたw

peboracay.com

 立ち上げたばかりだけど頑張って記事追加しているので見てあげてください!

特にこの記事が人気みたい。

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Wordpressの基本的な設定、コンテンツ構成とURL構成、GA・サーチコンソールの設定、お問い合わせフォームの設定、Adwardsの設定などなど、ある程度独学で頑張っていたので細かいポイントをお伝えするだけで目に見えて効果が出てきたので良かった。

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