ku-sukeのブログ

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アイテム課金とパッケージゲームの流通を考える

元ソシャゲ屋が語るアイテム課金ゲームが最後に到達する未来地平線 を読んで。

 

そのリンクさきの

課金ゲームの呪いと解毒:島国大和のド畜生

もひと通り読んで主にそっちの内容なんだけども、パッケージゲームの流通についてありそうな未来を思いついたのでブログに投下してみる。すでにあるとかだったらすまそん。

 

美顔ローラー作戦

 

変なタイトルで気を引いてみたんですが、みなさまはこちらの記事をご存知でしょうか。

 

ミリオンヒット続出!出版流通の強みを活かす「“美容系”マルチメディア商品」 #宣伝会議 | AdverTimes(アドタイ)

出版物以外の商品を出版流通網に乗せ、書店やコンビニなどで販売する「マルチメディア商品」で、ここ数年ヒット商品が続出している。そのトレンドの一角を担うのが美容系のグッズだ

(中略)

美容系マルチメディア商品の代名詞的存在が、累計260万部を出荷した、宝島社の『スッキリ美顔ローラー』(10年7月発売)。同社は80年代からマルチメディア商品を販売しており、現在では主力事業と捉えて拡充を進めている。

 女性誌にブランドとタイアップしたバッグなどの小物をつけたら爆発的に売れちゃった宝島社、あれを期に「本の形をした実質的な物販」をやって大成功していますがこのスキームを利用します。それは

 

「ゲーム+攻略本のセットに成ったものを[書籍]として書店やコンビニで売る」

 

というものです。値段は1980円とかめっちゃ安いの。ファミ通とか出してるエンターブレイン社と組んだりしてもいいですね。

 

さらに、ゲーム内で使える2000コイン分の金券がついてて実質-20円ってことにするっていう売り方も面白いと思う。

 

 ソシャゲ世代にとって、今あるコンソールゲームはスキマ時間に遊べない分、作りこまれており、なんていうんだろ、ある程度頑張ることを求められると思うんです。やりこみ要素ってやつですね。

 ちょっとでも面倒とかわからないことがあるとすぐ離脱するソシャゲ世代のユーザも取り込むために、攻略本をセットにした初心者パックで売るというのはいいと思うんです。

 

で、上級者向けには今まで通りというか、ダウンロード販売でいち早く遊べると。もちろん既存のパッケージ代金(6000円くらい)との差額はアイテム課金ですね。ソシャゲと一緒です。ただ、仮想通貨を使用する体験というのをしてもらうことも重要なので初心者パックに金券をつける意味が出てきます。

 

書籍を1冊作るお金はどれくらいかしらないんですが、パッケージ代除いて制作費で1000万円くらいじゃないかなと思ったりするのです。5-10億円くらいのプロジェクトからすれば1000万円とか出せるお金だと思うし、値段を下げることによりよりたくさんの人が買う(そして流通チャネルが変わって裾野広がるかも)ならありかも。

 

1980円で20万部うれると4億円弱です。ただこれは販促費も含めると手元に残るのは2億円とかでしょうか。しかしばらまいた金券と攻略本で20万人のうち「よく訓練された」10%のユーザが月間500円使ってくれると追加で500X2万X12=1億2000万円のアイテム課金となります。ここにダウンロード販売ユーザも合わさるので、開発費10億でも何とか回収できるレベルになってくるんではないでしょうか。

 

という妄想でした。ちゃんちゃん。

 

※すでにコンビニでゲーム扱ってるんですけどーって思う人がもしいれば立ち読みできるかどうかってのと、売り場面積の違いも考えてみてください。

 

※ソシャゲのカードゲームも同じ感じで、ヴァンガードとかリアルカードゲームのスターターパックみたいなのをコンビニとかで980円+5000円相当のアイテムおまけ付きで売ったら、ネイティブが隆盛な昨今でも、新しい顧客層を開拓できるのではと思ったり?