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事業サイドがAMPに乗っかるか考える事

AMP、Googleさんが猛プッシュしてますねー。個人的にも表示が早いので、たとえばFBのInstantArticleが好きなのですが、このような軽量版記事がGoogleの検索結果にもAPMによって普及するのは歓迎です。

おさらい、AMPってなに?

Accelerated Mobile Pagesの略で、高速化モバイルページという直訳になるのですが、通常のHTMLページとは別に、APM用のお作法に従ったページを作ることでGoogle検索エンジンが検知して、検索結果の上部にプレビュー表示される可能性があるというものです。Twitterでのリンククリック時もAMP対応がなされる模様です。

AMPはGoogleだけが開発しているのではなく、上述のTwitterほか著名なパブリッシャーも参加を表明しています。このブログもはてなブログProなので対応しています。(さっきオンにしたので反映はもうちょっとかかる)

参加企業:

Accelerated Mobile Pages Project

なんでAMP対応する必要があるの?

ユーザーのため:低速かつ混雑しやすいモバイル回線でも、さくさく表示されて快適なページをユーザが閲覧できることでハッピーになる。

ビジネスのため:そのためユーザはあなたのブランドに良い印象をもったり、そもそも表示が遅すぎて離脱することが減る。それだけでなく、GoogleがAMPを優遇し検索結果にAMP用の場所を上部に確保するとアナウンスしている。絶対クリックされるでしょ。

AMP対応版を作るデメリットは?

1. 基本的には、メインのページと別管理になるので、PC用画面、スマホ用画面、AMP用画面の3つを構築・保守し続ける必要が有ること。

2. 制約があるので、AMPの仕様書(日本語化されています)みながら、対応タグだけを用いてページを作る必要がある。いくつかのブログパーツや広告、解析タグは諦めないといけない。

3. 仕様がどんどん追加されるので、まだしばらくはキャッチアップが必要そうなこと。(でも基本機能はでそろったので、Google対応の恩恵はすでに受けられる)

4. 検索順位が上がるわけではない。Googleさんもランキングシグナルには使わないと言ってます。

AMPを作るべき業種やシステム

業種では、ニュースなどのメディアは100%恩恵がありますので絶対やるべきでしょう。

なお、通常のメディアであればGoogleニュース登録も行いましょう。ソーシャル系ならAMPもそうですがFBのInstantArticle対応を検討しましょう。

ブログなどのCMSプラットフォームも対応するとよいですね。はてなや、アメブロはすでに対応を始めています。Wordpressプラグインがあります。

EC系では、DB系とよばれる、大量の商品を扱うベンダーが対応すると良いでしょう。AMPをメンテする以上、ある程度ページ記述内容をシンプルに切り落として、自動生成しないとメリットでないと思うので、いわゆる詳細ページが1000商品以上あるようなECサイトはやると良いでしょう。

注意点としては、AMPで商品を見せる、カートに追加するくらいまでは構築できたとしても、そこからログインして購入するというフローはAMP対応難しいんじゃないかなと思うので、そこでのカート落ちを防ぐ仕組みは考慮したほうが良いと思います。

システムの実装方式

PC/スマホ切り替えであればUserAgentなどで切り替えることが出来るのですが、AMPはそのような「閲覧デバイス」による切り替えではないので、パラメータやURLベースでテンプレートの切り替えとなることが多いでしょう。

ざっくりとしたイメージで言うと

https://example.com/hoge/article/123456.html がある場合、このページにAMPへのリンクをmetaタグで貼ります。

<link rel="amphtml" href="https://example.com/hoge/article/amp_123456.html" >

URLはなんでも良いのですが、別URLになります。あるいは内部的にはこんな感じかも

 <link rel="amphtml" href="https://example.com/hoge/article.php?id=123456&mode=amp" >

これで、CMSなりシステムにAMP用のHTMLを返せよーということが伝わるので、システムがAMP用のHTMLを生成します。

そのHTMLは、これに準拠したものになっています。

Accelerated Mobile Pages Project(日本語ドキュメント)

AMP実装後の運用について

AMPを実装し、本番公開したら、アクセス解析を注視します。検索結果からのトラフィックの一部が、通常ページにいかずにAMPページに飛ぶからです。非対応の広告や解析ツールでは、単純にインプレッションが減りますので、事前に報告者に対して共有しておく必要があるでしょう。

また、システムが老朽・複雑化などして、とりあえず別ドメインや別サーバで運用する場合は、読後の画面遷移時にパラメータをつけたり、同一サイトと認識されるようなアクセス解析の設定を構築する必要がありそうです。

前職のCAでも、AMPはビジネス的にも悪く無いと位置づけているので、みなさんぜひAMPやりましょう

ameblo.jp