PAAKという起業家支援のコミュニティ+場がありまして、そこが主催するワークショップにメンターとして参加してまいりました。期間中、人事発表(特に何もなかった)や大学院が無事終了するなどいろいろあったんですが、ハードすぎてわりとfacebookもほとんどできずという感じでした。
大きめの企業ではGoogle、Github、AirBnBなどを訪問したり、いろんな立場のエンジニア、デザイナー、アクセラレーター、起業家の皆さんと深いお話をさせていただきましった。
SFベイエリアいってきてどうだったの?
シリコンバレーとか最近言わなくて、サンフランシスコ市内とかも併せてベイエリアというんですよ。ちなみにシリコンバレーっていうけど、東京都の面積の3~4倍以上ある、おおざっぱな概念です。複数の市が集まってます。いっぽう、サンフランシスコ市の面積は練馬区くらいの小さな場所です。
大阪→東京と似た感覚
大阪から東京に出てきた時と似たような感覚で、やっぱり「こんな最先端のものにお金が出るから人も情報もあつまっとるなー」っていう感想と、「でも住むなら日本(大阪)が好きだなー」っていう感想につきます。
投資環境がケタ違いなので、よく分からないものにもお金出るし、すでに世の中にあるけどすこし領域特化だったりひねった感じのものにも投資が出る。もちろんユニコーン企業みたいなめっちゃすごいのはそうそうないけど。
「新しいアイデアをβ作ってみました」→「いいじゃん!投資するよ」→「ちょっと顧客もついてきました!」→「いいじゃん、投資お代わりするよ」→「XXに会社買ってもらいましたーやったー!」
みたいなパターンが多いみたいです。件数でいうとIPOはそこまでおおくなくて、IT系の大企業に買われていく模様。
街はやっぱり地元が好き
SFはやっぱ局所的にデザインが美しい建築物とかあるんだけど、工事中や荒廃している部分も多く、総じて子供を住まわせたいと思わなかったです。ホームレスたくさんいておしっこ臭い場所とかマリファナのにおいもたくさん漂ってたし。
じゃあ田舎であるシリコンバレーのどこかに住むかっていうと、夫婦ともに車の運転が上手じゃないと厳しいなっていう感想で(行ったことないけど)つくばとか、山奥の先端都市って感じで生活の楽しみが少ない感じ。SVの気候はよくて、緑の中で太陽浴びてたらもういろいろ最高だなっていうのはわかります。
あと物価が東京のだいたい2倍なのもつらい。だからこそ年収も2,3倍なんだけど、ランチ2000円、家賃50万円とかほんと年収2000万くらいないとつらいなって思いました。
こっちの社員ってすきにクビにできるから、日本における業務委託として常駐するのに近い感覚でした。もちろん福利厚生はありますが。
日本のマーケットと世界のマーケット
あとは、単にベイエリアでなんでみんなビジネスするかっていうと、グローバル相手のビジネスをするのに情報が集まっているからで、べつに住まなくてもいいけど大阪本社の会社が東京に営業拠点を置くように、こっちのマーケット感覚をちゃんと身に着けるために足しげく通って、現地コミュニティのなかで関係性をきずくのはとても大切なことだと思いました。
ただ、それもここ以外にも世界でいくつかあって、シンガポールとか深センとか、自分がやりたいことにフィットしたお金と情報が集まる場所に身を置くことは大事なんだなーと。
あとはどうなんですかね、向こうに法人あったほうが会社売りやすいのかな。国をまたぐと買収スキームとかめんどくさそう。
社会を構成するモジュールとお前なにやりたいの?という会話
ベイエリアの人々は、自分の考えを持っているし、ふつうに前面に出してくる。日本人だって自分の考えを持っていないわけでは決してないけど、10時間とかあったときにそれを発露している時間の割合のが10倍くらい違うイメージ。
だから、社会全体がすごくRole&Responsibilityというか、役割ががちがちに定義されていて交換可能なモジュールで構成することで多様な人々をマネジメントしているように感じました。
なので、あなたは何者なのか、という社会を構成するパーツとしての明示と、その反対に人間としてどうしたいのか?という2つの問いが常に交わされているように感じました。
若者すごい
おまけだけど、つれてきた若者がすごいいい感じの子たちだったので、おじさんとしては彼らになにかしてあげられるようにしたいなとおもいました。まる。
もうね、メンターだからできるだけ若者優先に意識したけど、本当に自分たちもまじって交流する場をいくつも持てたので最高でした。
というわけで、1週間見聞きした観測範囲なのですが、レポートでした。明日帰路につきます。