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OSSに効率的に寄付したいと思ったメモ

 いまや業務上では便利なOSSライブラリとかをたくさん使わせてもらっているんだけど、そのほとんどは無償のボランティアに支えられて作られています。特に海外のメジャーな製品の翻訳とか、日本語ロケール対応なんかは初学者に限らず日本人の開発環境に多くの影響を与えています。ぼく個人でもVueを1年ちょっとサポートしてます。

 

そんな活動に少しでも貢献したいと考えているのですが、現状クレカでぽーんと寄付する(Github sponsers)ものなどは、基本的に税制優遇がありません。一方で、赤十字や特定のNPOに寄付したり、公益財団法人?みたいなものに寄付すると税控除があります。ようはふるさと納税みたいに、寄付した分の何割かが所得税などが引かれてお得なわけです。倍プッシュできますね。

 

www.nintei-torou.net

OSSの活動は公益性が非常に高いと考えていますが、このような寄付のしくみはキチンと会計報告がなされている団体でないと税制優遇を受けることができません。その運営の費用とコストを考えるとなかなか難しいなと思うわけです。

 

マイ基金というのを見つけた

で、いろいろ調べていたところ「マイ基金」という制度を見つけました。イニシャルで100万円以上基金に拠出すると、税額控除対応の助成基金を作れるというものです。手数料10%程度払うだけで、運営が丸投げできてよいのではと思い資料を取り寄せてみました。

kosuikyo.com

 

残念ながら、(おそらく不正を防止するためでしょうが)助成先の選定にはかかわることができないようでした。また、助成先も個人または任意団体となり、助成金に応募する手間などがかかります。OSSに貢献するクラスのエンジニアであれば、たとえば年間10万円の活動資金のために多大な事務作業をしてまで応募することはなさそうだし、本名を公開したくないとか、そもそもユーザ会として活動してるから個人でもらうのかよみたいな点があります。

 

というわけで、税制優遇を受けながらOSSに金銭貢献するのは難しそうだなというのが現在のぼくの見解です。それこそIssueHuntみたいなものもあるけれど、お金を払う手段というよりも受け取る側の(会計の透明性や所得税も含めた)仕組みづくりが重要になる気がします。

 

色々ハックすればNPO作って「広告費」の名目で企業からお金をうけとり各OSSコミッターに「業務委託費」を支払うみたいなスキームはできそうですけどね。イベントカンファレンス支援とか。広告費は多くの場合企業も個人も損金で落とせるので、悪くないかなとは思っています。