ku-sukeのブログ

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NewRingとかジギョつくみたいな新規事業コンテストの運営課題

Facebookに書こうと思ったけど長くなったのでブログで。

今日は、RecruitVenturesにてNewRingという新規事業企画のメンターをやって来ました。事業企画を持ってきた人に対して壁打ちみたいに詰めてアドバイスしたり質問して気づきを得ましょうってやつを3組ほどさせていただいてたのです。

あと、その前に社内でエンジニアがこういう新規事業企画系に応募したくなるにはどうすればいいかみたいな課題について何人かで話をしたりもあって以前から思ってたところを整理してみようと思います。

企業が求める新規事業案のレベル感合わない問題

CAのジギョつくのころから感じてたけど、募集する側からすると応募の質を上げて欲しいんだけど、かといってハードル上げすぎると参加が減ってしまうからポテンシャルがある人の芽も潰したくなくて敷居を下げちゃう。(どんな案でもOK!)

なんだけど、敷居を下げ過ぎると、なにそれなんにも深堀りしてない、ジャストアイデアやんけ!みたいなのが増えてきて運営コストばかり増えて最終事業化する案って結局少ないよねってなる。

特に上場企業なんかだと「事業サイズ」の問題があって、イノベーションのジレンマほどではないんだけど、年商3000億円の企業からすると、年商2000万円くらい、めっちゃ頑張って5年で年商3億くらいにしかならないビジネスって、ぶっちゃけいらないわけです。

とはいえ、経営経験もない人がいきなり10億100億のビジネス考えれるかっていう問題と、たとえば100億規模でホラ吹きにならない程度に説得力のある事業企画書作るスキルって、ハードル高いし普段の仕事もある中で業務負荷高いよねって思うのです。

解決策は座学と素振りではないか

自分は今BBT大学院で卒業をかけて(危ういけど)2年次の講義を受けてて、その大半が新規事業系の講義なわけです。それをやってみると、やっぱり最低限のところはクリアしたうえでの議論ができる気がしてるんです。

座学である程度「新規事業を作るとは」っていう理論やケーススタディで、開始地点のボトムアップを図ってから、「後は本人の情熱でいってまえ!」っていうのが最適解なのではないかとおもい始めてます。

かつ、いきなり甲子園みたいなところに「皆さんの熱い応募お待ちしてますね!」っていっても良くないので、マッシュアップアワードが全国キャラバンやってるみたいな、事前にピッチイベントとかやって素振りさせるのが良いと思うんですよね。

一般的な(誰でも参加できる)コンテストと異なり、社内のものは社員しか参加していないので、広報をしっかりしてネットワーキングを充実させれば確度も上がってくるんじゃないかなと。

そもそも企業における新規事業コンテスト的な奴の位置づけは

2つあると思ってて、ひとつはもちろん新規事業やっていかないとゆるやかに死んでいくから新規事業を公募形式でやってきたいってのもあるんだけど、どちらかと言うと事業責任者をまかせられるポテンシャルがある人間を発掘することもウェイトとしては大きいんじゃないかなって思います。後は企画やりたい欲を満たすとかも一応。

だからといって勢いだけでロジックのないやつを引っ張りあげちゃうと周囲のヘイト値が貯まることにもなりかねないので、「情熱・知識・経験」のうち経験が少なくても知識ですこしは補ってあげればより質の高い事業企画コンテストになるのではないかなって思います。

とはいえ、運営コストに専任で人間を何人も貼り付けるっていうコスト投下もいきなりは難しいので、教材の整備とかを進めるのはどうでしょうかね。でもそこまで絶対新規事業やりたいっていう情熱がないとその教材も読まれないのですが・・

 

※固有名詞を出しましたが個人の見解です。