ku-sukeのブログ

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入門書かとおもいきや超実践的な「RailsとiPhoneではじめるアプリケーション開発」

献本いただいたのでレビューしたのですが、ぶっちゃけぼくRails書かない人なのでどうなのかなーと思ってたんです。目次を見れば分かる通り書かれている内容が実践的すぎて、「ああ、このひと(栗田さん)数々の現場で苦労されてる」というのが伝わってくる、安心してお勧めできる本でした。

 

Amazonには詳しい目次見つからなかったので出版社より。本書を一言で言えば、サンプルアプリケーションをひとつサーバ側もクライアント側も制作することで、自分が作りたいサービスにすぐに応用可能な「いけてる設計と部品」が手に入る本です。

 

Chapter 01 アプリ開発の心構え
1-1 本書の読み方
1-2 オープンソースライブラリを積極的に活用する
1-3 似たような問題に直面している開発者は必ずいるはず!
1-4 コピー&ペーストよりも処理を理解することが重要
1-5 本書を読むのに必要な知識
1-6 本書を読む前に必要な作業
1-7 テストとテスト駆動開発

Chapter 02 Railsプログラミング
2-1 Railsの概略
2-2 Railsプロジェクト制作
2-3 Railsのコマンド群
2-4 HelloWorldを作成する
2-5 プラグインのインストール
2-6 deviseのインストール
2-7 deviseのcontroller/view対応
2-8 RailsAdmin
2-9 deviseのメール送受信対応

Chapter 03 Rails運用&デプロイ
3-1 PaaS?それとも自前サーバー?
3-2 アプリケーションサーバーとHeroku
3-3 Herokuのセットアップ
3-4 アプリケーションの作成
3-5 Herokuへのデプロイ
3-6 Herokuのプラグイン追加
3-7 データベースの変更

Chapter 04 iOSプログラミング
4-1 開発方針
4-2 CocoaPods付きプロジェクトの導入
4-3 TopControllerの作成
4-4 DCIntrospectのセットアップ
4-5 CocoaPodsの推奨ライブラリ

Chapter 05 iOSアプリケーション設計
5-1 プロトタイピングを始めよう
5-2 開発手順

Chapter 06 Railsアプリケーション作成(1)
6-1 Railsプロジェクトの作成前に
6-2 Railsプロジェクトの作成
6-3 プラグインの設定
6-4 モデルの作成
6-5 usernameの追加

Chapter 07 Railsアプリケーション作成(2)
7-1 Controllerの作成(1)
7-2 ツールの導入
7-3 Controllerの調整
7-4 Controllerの作成(2)
7-5 devise viewのカスタマイズ

Chapter 08 iOSアプリケーション作成
8-2 プロジェクト作成
8-3 Controllerの実装
8-4 Core Data
8-5 シングルトンクラスの設計
8-6 画面遷移の実装

Chapter 09 ネットワーク通信の設計
9-1 通信手法の選択
9-2 通信の安全性を確保する
9-3 データ形式の採択
9-4 認証方式

Chapter 10 アプリケーション実装(1)
〜ユーザー登録・ログイン/ログアウト処理〜
10-2 ログイン画面の作成[iOS
10-3 登録、ログインとログアウトのJSON 化[Rails
10-4 ユーザーログインの作成[iOS
10-5 パスワード再送信画面[iOS
10-6 ログアウト[iOS

Chapter 11 アプリケーション実装(2)
〜旅作成・写真処理〜
11-1 旅一覧表示の作成
11-2 写真一覧の作成
11-3 PaperclipでS3に画像保存

Chapter 12 アプリケーション実装(3)
〜マップ連携・SNS 連携〜
12-1 写真からの位置情報取得[Rails
12-2 地図の表示とマッピング[iOS
12-3 ユーザー名による友達検索機能
12-4 アプリケーションの見直し
12-5 Facebook連携
12-6 iOS標準のTwitter投稿処理
12-7 プッシュ通知(APNs)について

 CocoaPodsあり、SenTestKitの紹介もありとひとつひとつが商用クオリティなのがとても安心出来ます。

 

とくに、9章の認証なんかは、この手の入門本であればBasic認証などでお茶を濁してしまうようなこともあるのですが、AuthTokenを用いたりOAuthのプロバイダーと接続する場合どうするのが良いかなど「ビジネスとしてスマホアプリを含んだサービス開発」をやろうとしている場合にハズレじゃない本だということがわかります。

 

逆に言うと、まったくこれからプログラミングを始めようというレベルの人は、本書一冊だと厳しいです。サービスを立ち上げるスタートアップ企業や、1人でなんでもやっちゃう系の会社にお勤めの方は本書を羅針盤として一読されることをおすすめします。