尚、日本では客の要求が異常に高い事も、労働環境の悪化の大きな要因です。案外気がつかれていませんが、海外に行くとお客様は神様ではない事を実感された日本人は多いでしょう。
私のいるドイツでは日曜日には店は開いてません。客は不便かもしれませんが、店が開いている時間に買えばいいんです。
せっかくの話題なので、2ヶ月ものホリディをとってヨーロッパに来てる俺が通りますよっと。こっちはヤバイ。まじで客は神様どころか、「サービスを提供してやってる」くらいの勢い。例えばレジうち、日本だと心がこもってなかろうが、お辞儀をして、立ちっぱなしで、私語もあまりせず、黙々と業務にいそしんでいるが、こっちはちがう。
- 基本的にいすに座って接客。愛想がいいやつも悪いやつもいるけど誰も気にしない。
- レジうちの合間にお菓子やバナナ食べたりジュースを普通に飲む
- そもそも客が、自分の買い物かごから1点1点スキャンしやすいように台に並べないといけない
- 平日は7時まで、土曜は5時まで、日曜は当然閉店
- 近所のピザ屋なんかは、7〜8月のバカンス期間ずっと閉店。
- 日曜は、カフェレストランが半分開いてる程度でその他の業種はほぼ閉店
- 月曜日はやる気がない
- 金曜日は週末の遊ぶことしか考えてない
- 駅の改札に人がいない。無賃乗車できまくる。抜き打ち検査で見つかったら1万円罰金。
- 電車の自動ドアのしまる勢いが殺人的に強いので誰も駆け込み乗車しない。
僕が重要とおもうのは、「客が高品質・高サービスを求めていない」ということです。時間に遅れても気にしないし、レストランの店内にハエがたかってても気にしないし、店が夜間休日休みでも、郵便物が紛失しても、、、、
あともう一つ、市民が優しいので、不便はあまり苦になりません。段差が高い電車にベビーカーをのせるとき、90%くらいで男の僕にも手をさしのべてくれます。バスに乗るときも「先に乗って」と後ろで並んでるのに一番先に乗らせてもらったりします。
日本は、田舎はともかく都会ではあまり市民が助け合わないので、
- そのような不便がサービス提供側に、要望としてくる
- サービス改善・顧客満足の名の下に従業員の仕事が増える
- 仕事が増えても今までの仕事を削ったり、人が増員されるわけではないので多忙になる
- 同じ賃金で長時間労働が形成される
- 細かい要望にもきちんと対応するための設備投資がかさむ
- 人件費に回すお金がなくn (ry
こんな単純ではないにしろ、日本に住むと言うことは、恐ろしく過剰なサービスを享受しています。なので、日本国民は日本国民の便利のために超がんばって労働して、「豊かな」暮らしを手に入れてるのでそれはそれでいいんじゃないでしょうかw
補足すると僕は2ヶ月強のバカンスをとるために、3ヶ月前から準備しましたが、それでも休みを認めてくれる会社には感謝しまくりです。こっちにくると「何で二ヶ月休みを取るのが珍しいの?そんなの常識じゃん」的な反応をされるのですが、純国産企業でIT不況まっただ中の状況で休んでいいよといえる上司〜社長はまさに恩人です。ためた有給と今年の有給で合計1人月強使いました。後は無給で、嫁の虎の子に依存してますが、2ヶ月休んでこちらの人たちの生活に振れるというのは人生においてかなりの価値観の転換になりました。話で聞いているのと、実際に体感するのでは大違いです。パラダイムシフト(死語?)です。
僕は仕事人間なので、2ヶ月も休むと何をしていいかわからないので、毎日パソコンを開いてコードを書いてしまう働き蟻の奴隷体質なのですが、みんな一度ヨーロッパに来てみるといいよ。