ku-sukeのブログ

Just another hatena blog

User side engineer

 ビッグデータのデータマイニングとか、アドテクのRTBとか最近盛り上がりだしてると思うのですが、僕の知っている「お金を出す側の人達」が扱うにはまだまだすんごく難しい技術だと思うんですね。

 たとえば、僕は今ソーシャルゲームは(作る側も遊ぶ側も)やってないのでざっくり書きますが、会員の利用状況で、「流入元×アクションパターンA×B×C・・・のパターン別7日後と30日後のゲーム継続率」を調べよう!みたいな楽しそうな話題があるとします。

 ところが、そもそもなぜそれを調べないといけないのかが分からず、せっかく分析システム上がっても利用されてないとか、ログが適切に設置されてないとかってあるとおもいます。プロデューサもそうだし、運用に関わった経験が少ないエンジニアもなかなか思いが至らないと思います。

 RTBも同じで、ともすればブラックボックス化しやすい大規模な広告配信を正しく発注できるかって言うと、結局よくわからなくて営業マンの言いなりになるような気がしたりします。

 なので、デブサミの楽屋でも少し話したんですが、10年後の「エンジニア」というのは、もしかするとコードを一切書かないで、なんかよくわからないけどすごいシステムのモジュールをガチャガチャ組み合わせて、ビジネス要件のあったシステムをぶん回すみたいな人も結構な割合でいるんじゃないかと。

 呼称は曖昧で、それってエンジニアなのかディレクターなのか、コンサルタントなのかわかんないけど、その時々の複雑なシステムの中身はわからないけど、どう使えばいいかを知っていて、もっと低レイヤーなエンジニアが用意した管理画面を華麗に操るっていう姿を想像しました。

SAPのABAPerをもっと高レイヤーにした感じですかね。そういうユーザサイドに近い技術とビジネスを繋げられる人は今後重宝されるんじゃないでしょうかね。