ku-sukeのブログ

Just another hatena blog

遊びで始めたYoutubeがスキルあがって楽しい

先日、ちょっとした好奇心でYoutuberデビューしたのですが

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やはり自分自身が音声オフで飛ばしながら視聴することが多く、字幕を入れる方法について検討し、効率化を行い

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だんだんと編集に慣れてきて、ついに自分がしゃべる動画を編集するところまでたどり着きました。音声に関しては改善の余地があるものの、絵作りのワークフローに関してはかなりスキルが上がって満足してきました。

現在のワークフロー

というわけで、現在のYoutubeワークフローはこんなかんじです。どうもYoutubeは登録ユーザ1000人突破するくらいまでは修行モードっぽい挙動なので、地道に動画を上げ続けるしかなさそうです。

1. [企画]ブログ、noteに書くネタを見つける

自分はまだブロガー脳なので、Youtubeでというよりも、ブログが先に来ます。例えば今だとFacebookに書いたのですが「車内で二酸化炭素濃度を測定した」というものです。

これだと短めのブログ1本くらいかけそうな内容ですね。だいたいの目次が想像できます。

  • ようはなに?→車内って二酸化炭素濃度が高そう・・実験してみた
  • 実験の結果サマリ
  • 実験に使った機材紹介
  • 計測方法の紹介
  • 実験の結果と、分かったことやエピソードなど
  • 次回もまたみてね!

2. [プロット]目次を意識しながら写真や動画を集める

スマホで適当にとります。意識低いYoutuberなので、動画取り損ねても写真を並べてアフレコすればいいやと思うので、多めに取ります。

しゃべりに関しては、だいたいアドリブです。めちゃくちゃ詰まったり、4かいくらい言いなおしたりしますが、編集するので大丈夫です。

人によっては台本を準備した方がいいと思います。後述の追加素材でも足します。

3. [プロット2]ブログ、noteを書く

内容を推敲する代わりにnoteに書きます。だいたいnote1,2本で1本の動画になります。このとき、動画素材しかとってないものは画質を気にせずキャプって載せます。

note.com

4. [コマ割り]PowerPointでコマ割りとセクションタイトルなどを作る

これは従来通りで、ふだんのLTなどの発表スライドを意識していきます。すこしYoutubeで異なるのは、オープニングとエンディングのスライドを用意するくらいです。とりためた写真や動画素材をみながら、写真は縁取り文字(これもパワポで作れる)をのせて、動画を流し込むところは動画を入れる。と書いておきます。

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出来上がったスライドは、アフレコメインの場合はOBSを使ってタイミングを合わせながらスライドショー的に録画し、枚数が少ない場合はpngの連番画像ファイルに書き出します。

5. [仮編集]動画素材をLumaFusionにぶっこむ

LumaFusionというiPadアプリが使いやすく、GoogleDrive経由したりUSBメモリでファイルアプリにコピーしたりしながら、素材を並べていきます。だいたいこのへんで腰が重くなってくるのですが、とりあえずならべてインスピレーションを膨らまします。

 

とりあえず、パワポのコマ割り通りに並べて、動画の「あー」とか「えっとー」とか、4回くらい言いなおしている部分や無音部を取り除きます。BGMもこのタイミングで入れてきます。BGMがあるほうが編集作業が乗りやすい気がしました。

 

6. [アフレコ]LumaFusionでそのままアフレコ

 

今回は直接アフレコしました。iPhoneで録画録音同時にしたものと、アフレコしたものでは、音量も、反響も全然異なってしまったのでここは次回以降の課題です。

 

7. [効果音]効果音ラボのSEをすこしいれる

 

これはなくてもいいです。太鼓の音(どどんっ)とか拍手(ひゅーーぱちぱち)みたいなやつです。Youtubeっぽさがでます。

効果音ラボ - フリー、商用無料、報告不用の効果音素材をダウンロード

 

8. [字幕準備]音声を書き出しRimo Voiceにくわせる

字幕を準備します。動画内のしゃべり+ナレーションの音声のみ(BGMやSEのチャンネルはミュートにし)音声を書きだします。書き出したファイルをRimo Voiceにアップすると、5分くらいで書き出されるので、VTT形式でダウンロードします。

https://rimo.app/about/voice

 

9. [字幕焼きこみ]aegisubで編集して、ffmpegで字幕を焼きこむ

これは好みの問題なのですが、ぼくは字幕が動画内に焼きこまれてる方が好きなので、先ほどダウンロードしたVTTファイルをffmpegでass形式に変換し、aegisubで見た目やフォントを調整しながら字幕を調整していきます。

完成したら、上書きしたassをffmpegにくわせると、10分ほどで字幕入り動画が完成します!

Aegisub Advanced Subtitle Editor

10. [アップ] Youtube Studioでアップする

アップしたら、タイトル、説明文(目次とハッシュタグを含める)、サムネ、終了時のカードを設定して公開するだけです!

 

以上、備忘録代わりに書いてみました。次回は録音環境に関する考察を進めてみたいと思います。もしよければ登録1000人に向けて、チャンネル登録いただければ幸いです!


ミニバンに机おいたらモバイルカーオフィス完成した

 

お役所や大企業がIT調達の呪縛から逃れるためには

宮坂さんのTweetを拝見し、僕もここ数年DXだとかFintechだとかよくわからない業界でもがいてきて少し見えてきたことがあるので言語化してみたい。

おさらい。IT調達の呪縛とは

まずはじめに、この国の遅れたIT化や、いけてない(ようにみえる)システムがなぜ起きているか、その原因の多くが、システム開発を「モノの調達」と同じフローに載せていることである。

たとえば、コピー機を100台、カラーレーザー複合機で冊子綴じ機能付きで導入する場合、1台100万円で1億円ではあるものの、そんなに失敗したとかいう声は聞こえてこない。このような既製品を調達するノリでITに関しても発注が行われ、失敗を繰り返していることをIT調達の呪縛と呼ぶ。

ではなぜ、ITシステムは調達ではいけないのか。それは(海外を含む)民間事業者の努力により、市民は、スマホをはじめとしたデジタル機器をカンタンに使いこなすことが日常となっているからだ。

考えても見てほしい、日常的にガスコンロやIHでお湯を沸かす人たちに対して、少々不便ですがお湯は温まりますので・・・とチャッカマンと薪木を渡して許されるだろうか。各家庭がまだかまどで、マッチしかなかった時代にチャッカマンを配れば「よくやった」と褒められるかもしれないが、いまではキャンプに行けばいいのですか?となってしまう。

使う人の方が求めるレベルが上がっている

適切なたとえだったかはわからないが、言いたいことはこれだ。UXピラミッドなどと呼ばれるが、使う人たちがいるシステムはおおむねこのような段階を経て満たされる

  • レベル1:【存在する】いままでWebで出来なかったのが、私のPCでできる!私のスマホでできる!
  • レベル2:【信頼できる】Webでできるのは当たり前になったけど、セキュリティにも配慮されて、ちゃんと広報されてて信頼できる!
  • レベル3:【使いやすい】いままでは結構説明読んだり、事前準備が大変だったけど、1分でできちゃった!
  • レベル4:【感動・やりがい】このシステムを使っていると社会に参画してる実感が持てる。もっと自分の地域に貢献したい

ここで問題が起きる、レベル2までは、おおむね事前に予測がつくが、レベル3はベストプラクティスを知っている人も少なければ、関係者間でも感性的に意見が分かれる。民間のマーケ系制作でも偉い人が気に入らないとか言ってちゃぶ台返しされるアレだ。

そして、この事前予測が難しい事と、合格かどうかに感性的な要素が加わるのが、合議的な意思決定組織、あるいは受発注の関係で成果物責任を問われる場合に致命的に相性が悪いのだ。

あわせて、お役所的には広く市民にサービスを提供する観点から古いブラウザや視聴覚が不自由な方向け対応など、さらに難易度が高まることは付加しておく。

アジャイルにすれば解決する問題ではない

役所に関わらず、このような組織のトップや管理職の方は、課題意識はちゃんと持っている。なんとかならんのか。と。うちもアジャイル開発とやらを導入すればいいのではないかと。

そして残念ながら解決しない。1スプリント1か月もかかるようなアジャイルという名のフェーズ分けしただけのウォーターフォールが出来上がって終わる。アジャイルが問題なのではない、アジャイル開発はあくまで開発手法であって、予算取りや事業企画、コンプラチェックや既存の基幹システムを保守してるベンダーの折衝はスコープ外なので。そして大きな組織、硬い組織というのはこの開発以外のボリュームの方がでかいのだ。それらから目をそらし開発だけアジャイルにしても退職者を増やすだけである。

ではどのようにすればいいのか(提言)

ここでもうお役所のシステムは内製化しようなどというのは暴論である。100人のエンジニア組織をつくって、そのメンバーにお役所の業務知識を学んでもらうのに何年かかるのか。この高騰した相場でいくらかかるのか。完成する前に責任者が入れ替わってしまってぽしゃるのは目に見えている。

大切なのは、既存のフローやルールの枠組みの中でまずは何とかしてQuick Winを作ることである。そのためには以下の方式を提案したい。

予算に含める内容を工夫する

まず予算取りからだ。予算を取るステップをたとえば以下の4つに分類する。

  • 調査予算
  • 開発予算
  • 保守予算
  • 運営予算

調査フェーズ

これはいくつかあるが、簡単にいうと業者に対する入札仕様提示を精緻にするための調査予算だ。内容としては、既存システムとの連携や影響度調査(既存システムの改修が走るのかどうかとか)、業務フロー調査、法務・コンプラ調査、技術調査(先日のiOSでのNFC開放など新技術の場合)そしてUX調査をここに加えるのだ。

開発フローの中でUXの改善を行うのはまずあきらめる。パワポで作る代りに、紙芝居のHTMLをRFP用ドキュメントとして作成するのだ。

これは宮崎県が取り入れた手法だ。中の職員がイケてる。

togetter.com

つまり、従来は「機能を満たすための付属品であった委託内容に含まれる画面設計」から「使いやすさの仮説を検証するためのUX調査および成果物としてのモックUI紙芝居RFP」にスライドさせる。できればここは民間からの出向を受け入れたりして内製できると好ましい。既存の業務フローとのすり合わせや、過去に飛んできたクレームなど、中の人しか経験していない暗黙知がたくさんあるからだ。

開発フロー

開発は今まで通りウォーターフォールで行うが、APIの提供を義務付ける。政府CIOが公開しているAPIガイドラインに沿って、すべての読み書きをAPIで出来る事を義務付けるのだ。それにより、サーバ側とフロント側の開発ベンダーを分ける事ができ、ベンダーの得意分野を生かすことができる。

標準ガイドライン群 | 政府CIOポータル

そしてここにきて、先ほどのRFPにおけるUIモックが生かされるのである。UIモックを実現するためにどのようなAPIが必要かサーバベンダーも見積もることができるので齟齬が少ない。

なお、SPAでアクセシビリティ高くサイトを構築できるベンダーが見つからないことも予見されるので、その場合は超絶シンプルなLiteバージョン、NintendoDSガラケーでも動くバージョンを簡易版として納品要件に入れるとよいだろう。全員に同じ体験を提供する必要はなく、プログレッシブエンハンスメントを行えばよいのである。かつ、そのシステムがあるとデバッグの効率もよくなるだろう。

保守運用フロー

保守と運用を分けたが、単に予算計上の仕分け科目が異なるから、くらいの意味合いだ。

大切なのは運用フローにおいて、フロント側のみ改修を行うのである。これもウォーターフォールで構わない。運用予算というのは月額決まった範囲で運営されるので、要件定義から開発までを2週間で行い、各種内部審査・テストを受けて3週間目に公開される、このフローを実現できれば月2回改善できることになる。まるで2週間スプリントだ。

市民の声を受けて改善するのに、アジャイル開発でなければいけないわけではない。従前のモノリシックなシステムでは、責任分界点があいまいなので一つの改修に何週間もかかって莫大なコストを負担する必要があるのが問題なのだ。

ちょっとした文言の工夫、ちょっとしたJavaScriptでのアシスト。それで足りるカイゼンは山ほどあるし、それで足りない範囲は2次フェーズとして改めてプロジェクト化すればよいのである。

本当の脱却はこれからだ

これらは、既存の予算調達やいろいろなしがらみをエスパーしながら書いたものだ。導入に当たっての最初の第一歩は、とにかくUX調査フェーズをシステム的な実現性調査フェーズに入れ込むこと、API提供によるフロントとバックの分離だと思う。

しかし、これらが実現した暁には、真にシステム化された組織(職員の多くがデータ分析ツールを使いこなし、なんならNoCodeでさっと市民向けのプロダクトを提供する)にむけた、既存の仕組みを改革するためのノウハウが組織の中にたまっていくのではないかと思う。

追記:ぶっちゃけた話これを変えるだけでも相当な組織変革が必要

ブコメ見て根本的なことを書いていなかったのを思い出した。硬直した組織で、山のように規定された行動様式があって、縦割りによる弊害もあってがんじがらめになってる現場では、この程度の変化さえ受け入れが難しいと思っている。

このようなIT改革は別にITに限ったことではなく、組織改革であり業務フロー改革なので、いちメンバーやましてや、そこから発注を受けているSIerさんでは無理な話だ。

変革リーダーをたて、トップが多少の失敗をものともせず強く後押しし、まずは既存のルール内で解釈の幅、各部門長に根回しネゴしたうえで、各部門の裁量で何とか許せる範囲で新しいことを試す。Quick Winを作るというのが定石だ。

そして、多少の犠牲をはらいつつ、刺したり刺されたりしながら成し遂げるのがDXとか言うんじゃなかったでしたっけ。

 

会社は頭から腐る

会社は頭から腐る

 
徹底のリーダーシップ

徹底のリーダーシップ

 

Youtubeのテロップ制作フローを効率化してみた話

前回に続き今回もYoutube動画制作ネタです。いろいろと初めて見ると気づきがありました。

字幕画像を自動生成できるようにした

仕事がけっこう忙しいので、どうしても夜間休日の子供が塾に行っている時間とかがメインになってくる関係で省力化は大事です。そこで前回はスライドショー的な形式をやってみることである程度LT発表に近い手間でYoutuberデビューすることができました。

 

ところが、自分普段はYoutube音声なしでとばしまくりでみることが多いんですよね。そういう視聴スタイルからすると、字幕のない動画はつらい。ただしYoutubeの自動字幕ってつけたり外したりが面倒なので、動画内にテロップ的に出してほしいんですよね。なので作りました!

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テロップの様子

このように、だいたい動画の幅に合わせた文字数で入力し(複数行画像は¥nで制御)えいやっと押すと

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こんな感じで生成できます!

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こいつを、GoogleDrive経由でiPadにコピーして、Luma Fusionで読み込ませて、ひたすら並べていけば完成です!出来上がった動画がこちら

 


オフィスに改造するための中古ミニバンを買いに行ってきた!【ディーラー即決】

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仕組みとしては、PHP+iMagickで、まず白い枠を太く描画し、同じサイズで通常の文字を描画すると、いわゆるテロップ風のフォントが完成します。バリエーションが欲しいけど面倒だったので、!で終わる行は赤文字 ・・・で終わる行は青文字になるようにしましたw

 

ちなみに文字起こしプロセスも自動化

 スライドに合わせるアフレコ形式なんですが、録音マイクの横にPixelを置いて音声文字認識でテキスト起こしをしています。Slack経由でコピペして、先ほどの自作ツールに張り付けたあと整形しています。

 

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これらの方法で効率化しても、文字を並べる作業だけで100個くらい発生するので、もっと良いソリューションがないかと考えてみます。録音時に秒数とっても、結局編集して時間がずれるのであんまりなんですよね。

 

LTを録画する気持ちでYoutuberデビューしてみた話

Youtube、みなさんみてますか。僕は一切見てなかったのですが奥様が見始めてから一緒に見るようになり、結構見るようになってきました。昔はいわゆるヒカキンさんみたいなYoutuberしか知らなかったんですが、実際に見てみるとブログ的な内容を動画にしたやつの方が多く、ダラダラとみてしまいますね。

とりあえず機材を買ったものの

それで、エンジニアの人とか、知っている人もふつうにYoutubeに発信し始めていたので、僕も始めてみることにしました。

ひとまず形からということで、自分の法人の決算期に合わせ機材だけ買い込んでいたのですが、セットアップだけしてチュートリアルを実施しただけで始めていませんでした。やはり自分の得意分野を発表するとなると気構えてしまい、なかなかダメですね。

そんな中、ふと思い立って「モバイルカーオフィスを作ろう」という中古車を買って快適な作業環境をつくるというプロジェクトを始めたので↓

note.com

こいつを題材にやってみることにしました。お遊びプロジェクトの方が練習台にはいいですよね!

LTっぽくしゃべるだけにしてみた

お遊びとなると、結構いろいろ妥協してすぐに決めることができました。まず、自分の姿を録画する必要がありません。ビジネス系だとジャケットを着てピシッと解説する必要がありますが、お遊びなのでおっさんの姿を映すメリットはありません。

つぎに内容ですが、noteで書いた内容をまとめて、LTみたいにスライドにして、操作しながら録音するという「絵付きPodcast」くらいのクオリティでもいいやと考えました。これだと昔から何度もやってきたので、さらに気構えずにできます。

手順としては

  • ネタを考えて目次を作る
  • その内容に沿ってスライドを作る
  • 必要に応じて紹介するサイトやYoutubeを用意する
  • 通しで話してみて練習する

ここまではLTと同じですよね。OBSというソフトを使うと、スライドや背景画像を自由に配置することができます。詳しくはググってください

そして、Youtubeに配信する流れとしては

  • Youtubeで配信用ブランドチャンネルを作り設定する
  • OBSで録音する
  • USBメモリiPadにコピーし、LumaFusionでカットする
    (あーとかえっとーとかは消せる)
  • Youtube Music Libraryから適当な音源をダウンロードしてLumaFusionで合成
  • アップロードして各種タイトルなどを設定し公開

こんなかんじです。慣れていなくてもググりながら2週間くらいあればできると思います。iPad×LumaFusionは音声をカットするのがめちゃくちゃ楽で使いやすいのですが、無料で進めたい場合はiMovieでも十分です。

出来上がったのはこちら


モバイルカーオフィスを作ろう!そもそも何それ笑

 

今回ははじめてで、画像やスライドのレイアウトを作るので力尽きてしまったので、ほぼLTよりPodCastという感じでしたが、徐々にこのスタイルで練習していきたいと思います。

よかったらチャンネル登録してください。100人を超えるとオリジナルURLが設定できるみたいなので。

新しい様式()でオフラインの劣化コピーを生み出さないために

 ネット上でのメディアや議論でも、実際のコロナに対するリモートワークやオンライン授業、セミナー類に至るまでたくさんありますが、ほとんどの記事はオンライン派かオフライン派に偏り過ぎています。

「やっぱりFace to Faceじゃないと生産性が落ちる」とか

 「もうオフィスはいらなくなる」とか

どちらかのメリットを語るインタビューばかりで、なかなか次の議論に行かないので、

今日は声を大にして言いたい!!!

 

オンライン化は対面の劣化コピーじゃねえ!!!

どういうことかというと、これをみてくれ

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図:オンラインと対面の価値

 

旧態依然としている組織や、いきなり上から降ってきて何をしていいかわからない現場の作業者の皆さんが、オンライン化を一生懸命考える、あるいは拒否することが多いと思うのですが、こういう現象が起きています。

 

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対面でできることの再現性しかみてない

どうみても丸がしぼんでます。いままで対面で出来ていたことを、できるだけオンラインで再現できないかとチャレンジするわけです。ですが、車が海を航海できないように、船が陸上を進めないように、得手不得手があるのです。(水陸両用車を考えた方、燃費や速度や航続距離や快適性まで考えてくださいね!)

 

そのため、できるだけ高画質でまるでそこに人がいるようにビデオ会議ができないか、とか、オンラインでPDFを配布して紙に印刷してもらおうとか、「企画だけ見るともっともだが実際にやってみると目もあてられない劣化コピーが生み出される」ことにつながります。

 

ポイントとしては、企画だけ見ると気づきにくいということです、なぜなら多くの企画は複数人のチェックを通過し、その複数人はいままでの生活様式()に慣れているから、気づくことが難しいのです。

イノベーションのジレンマではありませんが、馬には馬の、自動車には自動車の良さがあるのに、馬の体験を再現することばかり考えてはいけないのです。陸上は自動車で走って、海上はフェリーで車ごと輸送して、また陸地についたら車で走りだせばいいじゃないですか。

 

デジタルならではの価値って何?

 

いろいろありますね、まず、間に人間が挟まることによる制約がない事。クラスのプリントを小学生に配布しても、全体の約18%、男子の約49%(独自調査)が引き出しの中で発酵させることによりロスを起こしますよね?それが学校から保護者に直接届くからロスがなくなるわけです。

 

「やすみます」の連絡帳も深夜3時に発熱が起きた段階で先生が出勤されてなくても伝えることが可能です。時間や地理的な制約がない事につきますね。

 

データ蓄積によるアシストもできます。日本人だけでも同じ目的で何かをする人間はたくさんいるので、ほかの人はどうしているか、全国規模でみるとどうなのか、統計値や本人の行動からアシストすることができます。それも、特にケアが必要な人だけでなく全員に提供することができます。

 

もちろん対面の良さを付加することができます。一律の対応に比べ、特別対応な必要な顧客や相手にだけ追加で連絡を取ることもできます。

 

なにがいいたいか、だいたいわかってきましたね

 

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こっちをめざす

「世界の動向をみると、いままで陸地ばかり移動していたが、海というものもみんな進出しているらしい。海で快適に過ごすには、陸上の知恵もある程度生かせるが、海ならではのノウハウがあるらしい」こういうことじゃないですか。

 

じゃどうすればいいのさ

 

勉強してほしい。ごめんやけど、いまITの世界は無料でできること、プログラマーを雇わなくてもちょっと頑張ればできる事、たくさん増えています。

勉強のために、一時的に完全にオンラインに振り切ってみるのはアリ。対面の良さを生かさない、対面の業務フローと整合性を取らないでまずオンラインの良さだけで勝負することで学べることがたくさんある。

すくなくとも、この図を貼り付けることで、企画会議の時にみんなの意識を劣化コピーの方にもっていかないように、海に向かってフェラーリで突進しないように、なにとぞ、お願い申し上げる次第です。

 

 

絶対に途切れさせない子供のオンライン授業セット

 自分の方は何とでもなるのだけど、子供の塾などオンライン授業が本格化するにむけて、できるだけ授業中の中断を防ぐ仕組みを考えてみた。

 

1.機材は5万円以下で。ChromebookiPadが安定

 子供用なので、扱いが雑になる+画面が小さすぎると板書が見にくいという点を考慮すると、あまり高価でなく、安定して動作し、そこそこの画面サイズという点が求められると思います。

 

 5万円以下の価格だと、PCのスペックはしょぼくなるので、Windowsだとかなり気を使って運用しないと安定動作しない可能性があります。そこでChromebookを我が家では使っています。14インチで約5万円でした。ZoomもWeb版ですが動作します。

※追記:ZOOMのバージョンアップにより処理負荷が高まったのか、40分程度でフリーズすることが増えました。CPUが一定以上の機種を選ぶ必要がありそうですが、そうなると5万円では難しいかもしれません。

いまAmazonみたら結構売り切れていたので「日本語キーボード」の機種を選ぶとよいでしょう。

Amazon.co.jp: chromebook 日本語: パソコン・周辺機器ストア

 

もうひとつの選択肢はiPadです。無印というかスタンダードモデルは約4万円弱とリーズナブルで、こいつに

  • キーボードカバー
  • Bluetoothマウス
  • lighting+USBドングル

あたりを追加で買っても5万円前後で収まると思います。

 

Apple iPad (10.2インチ, Wi-Fi, 32GB) - シルバー

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  • 発売日: 2019/10/02
  • メディア: Personal Computers
 
Apple Lightning - USB 3カメラアダプタ

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  • 発売日: 2016/03/23
  • メディア: Personal Computers
 

 

 

マウスは最近対応した機能なので、子供向けにはなくてもいいです。親のパソコンみたいにマウスほしいというので・・・

もし板書が10.1インチでみにくい場合は、lightning - HDMIドングルでテレビと接続すれば大画面にミラーリングして映すことができます。ただし後述の有線LANと併用できる製品はなさそうなのでその点はご注意ください。

 

2. 安定した通信には有線LANで妥協する

 比較的高価なWiFiルーターを導入している我が家でも、週に1,2分間切れることがあります。集合住宅などでは、ほかの家の電波が混線したり、なかなか「絶対に」とはいきません。そこで妥協して有線です。

どうせ家は教材の山で散らかっているので(?)、部屋の中が多少不格好でもよいでしょう。

 

ケーブルの長さは5mを買いましたが、家の壁に沿わせて配線したい場合などは、直線距離の3倍くらいで購入しておくとよいでしょう。

 

現状我が家はChromebook+USB-LANアダプタ+5m有線LANで、安定して授業をつなぐことができています。親の会議は切れてもチャットで連絡したりリカバリ手段が用意されていますが、こどものオンライン授業の場合、先生側も多人数のサポートが回らない可能性がありますので、できるだけ安定した環境で参加させたいですね。

OSSに効率的に寄付したいと思ったメモ

 いまや業務上では便利なOSSライブラリとかをたくさん使わせてもらっているんだけど、そのほとんどは無償のボランティアに支えられて作られています。特に海外のメジャーな製品の翻訳とか、日本語ロケール対応なんかは初学者に限らず日本人の開発環境に多くの影響を与えています。ぼく個人でもVueを1年ちょっとサポートしてます。

 

そんな活動に少しでも貢献したいと考えているのですが、現状クレカでぽーんと寄付する(Github sponsers)ものなどは、基本的に税制優遇がありません。一方で、赤十字や特定のNPOに寄付したり、公益財団法人?みたいなものに寄付すると税控除があります。ようはふるさと納税みたいに、寄付した分の何割かが所得税などが引かれてお得なわけです。倍プッシュできますね。

 

www.nintei-torou.net

OSSの活動は公益性が非常に高いと考えていますが、このような寄付のしくみはキチンと会計報告がなされている団体でないと税制優遇を受けることができません。その運営の費用とコストを考えるとなかなか難しいなと思うわけです。

 

マイ基金というのを見つけた

で、いろいろ調べていたところ「マイ基金」という制度を見つけました。イニシャルで100万円以上基金に拠出すると、税額控除対応の助成基金を作れるというものです。手数料10%程度払うだけで、運営が丸投げできてよいのではと思い資料を取り寄せてみました。

kosuikyo.com

 

残念ながら、(おそらく不正を防止するためでしょうが)助成先の選定にはかかわることができないようでした。また、助成先も個人または任意団体となり、助成金に応募する手間などがかかります。OSSに貢献するクラスのエンジニアであれば、たとえば年間10万円の活動資金のために多大な事務作業をしてまで応募することはなさそうだし、本名を公開したくないとか、そもそもユーザ会として活動してるから個人でもらうのかよみたいな点があります。

 

というわけで、税制優遇を受けながらOSSに金銭貢献するのは難しそうだなというのが現在のぼくの見解です。それこそIssueHuntみたいなものもあるけれど、お金を払う手段というよりも受け取る側の(会計の透明性や所得税も含めた)仕組みづくりが重要になる気がします。

 

色々ハックすればNPO作って「広告費」の名目で企業からお金をうけとり各OSSコミッターに「業務委託費」を支払うみたいなスキームはできそうですけどね。イベントカンファレンス支援とか。広告費は多くの場合企業も個人も損金で落とせるので、悪くないかなとは思っています。