ku-sukeのブログ

Just another hatena blog

技術書典5にサークル参加してきました。

ブログを書くまでが参加ということで。コミケにも技術書典にも一般参加すらしたことがない自分が、いきなりのサークル参加を終えて。

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サークル設営の様子。100均のワイヤーラックでスタンド作って、ハロウィンのキラキラモールを這わせました。お隣はLaravel本とfirebase本

 

一言でいうと最高に楽しかったです!いろんな人が書いてたりLTしているのですが、やはり自分が作ったものを形にして、ユーザーに買っていただく、声を掛けていただくのはいいですね。

自社サービスリリース後にユーザーテストして使ってくれてる様を眺めるのに通じるものが個人でできてしまうといえば伝わりますでしょうか。伝わりづらいですね。あとやっぱり世の中にこんなに技術者の人たちが自分たちの「好き」を発信しているというのは素敵だし、買いに来ている人たちも楽しそうだし、いいなーとおもいました。

運営の皆さま、参加者のみなさま、本当にありがとうございました!

数字的な報告

というわけで、最初安全に100部にしようと思っていましたが、200部にして正解でした。ちなみに200部注文すると210部強とどくんですね、不思議!!!(マジレスすると乱丁とかの交換在庫や著者見本用)見本誌用に供出したり、机の上に置いたり、あとお世話になった人に配るように15部ほど持って帰って後はBOOTHに送りました。

flightbooks.booth.pm

あと電子は実験的にGumroadで入稿してみたのでそっち使ってみてください、クレカとペイパルが使えます。ペイパル経由の銀行振り込みも使えるはず。セット売りは会場限定特典ということで悪しからず。

gumroad.com

電子はkindle paperwhiteに最適化されています

ちなみに経費でいうと、酒に酔った勢いでパトロン枠にしたこと、印刷代が6万円弱、そのた車で売り子氏に来てもらったり非公式アフターいったりと諸経費飲食費2万円くらいで、予想は2万円くらいの黒字(人件費0円計算)です。関係者で飲みに行こうと思います。

 

書籍の内容について

今回一番参加してよかったなというのが、見本誌をぱらぱらと読んでくれた人から感想が聞けたこと。たとえば、そもそもMarkdownの記法について例示がないとか、この本だけ買えば自分でもできますか?って聞かれるとコードサンプルが足りないなとか、貴重なフィードバックをめちゃくちゃもらえました。

なので、そのへんを電子版に随時たしていって、半年後には紙版もアップデートしたいなと思います。こういうのがほんとプロダクトづくりみたいで面白いです。デザインも、SNSによるマーケティングも、当日の売り方も全部勉強になりました。

もし次回も当選したら絶対参加したいなと思います。

おまけ

リリースできるよう頑張りますw

技術書典5 Markdownで技術同人誌を書こう!中身&表紙公開します!

 前回のエントリでサークル参加することを書いたのですが、ようやく明日入稿ができそうなので中身と表紙を公開します!!

blog.ku-suke.jp

 最後に謝辞を書いていて、おもえば技術書典4を知ったのは@kgmyshin さんのツイを見たあたりからなんか面白そうだなと書き始めたのを思い出しました。そのころ僕は目の病気で入院してて、目以外は元気なのでくっそ暇になり、仕事の内容とかをWikiにまとめて印刷出来れば研修資料作れるじゃんとか考えてMarkdownのPDF化を調べ始めていました。技術書典のおかげでなんとか締め切り駆動開発をすることができました。

そんな話よりですね、表紙見てください。

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めちゃくちゃかわいくないですか。

 

この表紙は技術書典限定で、同様のデザインのポストカードも先着でプレゼントします!今回作った入稿データはPrint on demand用にも使う予定ですが、そちらはモノクロのシンプルな表紙になります。

こちらの表紙をデザインいただいたのは、

表紙イラスト: ちょこめろんhttps://twitter.com/__chocomelon
表紙デザイン: キツネ氏 https://pixiv.me/kitsuneiro

です!めちゃくちゃすごい人達に描いていただけて最高の同人誌デビューとなりました。

本文も一部公開します!

 今回の本は44Pで紙+電子で1,000円、電子のみで500円にする予定です。技術書典終了後、通販もやってみる予定ですが、少し値上がりする予定です。紙のみ980円+送料、電子のみ780円とか!セットはシステム上できるかわからん。売り上げは関係者におすそ分けしつつ、エディタを作ってるのでその開発財源にします。

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興味を持っていただけたら技術書典でチェックを!

ここからサークルをチェックリストに入れていただいて、当日お会いできればとても喜びます。初めてのサークル参加なので不慣れな点もあるかとは思いますが、なにとぞよろしくお願いいたします。

techbookfest.org

 

技術書典 5にサークルだします。「.mdで薄い本が書きたい!」

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10/8(祝)に池袋で開催される技術書典というものに初めて参加するのでエントリを書きます。

技術書典とは

技術書典とは、技術的な同人誌やグッズを頒布してワイワイする場のようです。

技術書典とは

新しい技術に出会えるお祭りです。
技術書典は、いろんな技術の普及を手伝いたいとの想いではじまりました。
技術書を中心として出展者はノウハウを詰め込み、来場者はこの場にしかないおもしろい技術書をさがし求める、技術に関わる人のための場として『技術書典』を開催します。 

https://techbookfest.org/

 サークル参加は初めてなのですが、というか一般参加もしたことないしコミケにもいってことないので、ドキドキですががんばります。

「.mdで薄い本を書きたい」をだします。

MarkdownでPDF製本までたどり着くことを目的とした薄い本を出したいと思います。つまりその本自体をMarkdownで書くということですね。

執筆環境はいろいろあるのですが、同人誌の場合Word、Re;viewあたりが多くて、MarkdownInDesignが少数という感じでしょうか。

自分の場合は商業誌の経験はあるのですが、ちょっと特殊で、ハイパー編集者に丸投げでなんだったら日本語部分ほぼリライトしてDTP工程に渡してくれるのであまりノウハウがありません。それでも納期を2年くらいぶっちしたこともあるくらい、書籍を書くというのは大変な行為だということくらいは知っております。

前置きはともかく、今回はMarkdownにしぼった技術同人誌PDF生成サービスを題材に本を書いてみようと思います。そんなサービスが完成するのかはわかりませんが、この分野には先人がたくさんいるのでいろいろと調査した事をまとめていきたいと思います。

 

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(生成したPDFをさらに日光企画のトンボテンプレートに合成するテスト)

Markdownで執筆すると何が起こるか

メリット:どこでも書ける。何だったら過去の資産も利用しやすい

Web系を中心にエンジニアのみなさんはいたるところでMarkdownを書いていると思います。Qiita、Kibelaesagithubなどなど。Confluenceはしらん。

またエディタも多くのものが対応しているため、書く環境を選ばないという点が大きいと思います。

デメリット:方言が多い、表現力が乏しい

Markdownといっても、現状最も使われているのはGithub flavored MarkdownとよばれるGithubが拡張したMarkdown形式だろうと推測されます。表が使えたり、注釈が使えたりいろいろな拡張があります。Gitlabにいたってはめちゃくちゃ拡張があって、それもうMarkdownでやる必要ある???みたいなかんじです。

翻訳 GitHub Help - GitHub Flavored Markdown

Markdown | GitLab

とはいえ、拡張を施さないと、数式や表、注釈、UMLとかもふくめエンジニアの方がよく使う表現すら簡単には埋め込めない状況です。

つまり、表現力を犠牲にして拡張すれば他のMarkdown記述サイトとの互換性が失われ、著者の学習コストが上がる。拡張しなければ表現力が乏しい(あるいはHTMLで無理やり拡張することになる)というジレンマがあります。

これらをいろいろ調べた結果、まずはGFMから始めて注釈と数式あたりを対応する予定です。

HTMLにしてPDFを生成する

さて、そうやって出来上がったMarkdown原稿を本にするためには、PDFなどの印刷所入稿に適したフォーマットに変換する必要があります。

一般的な印刷所で受け入れているPDFは、PDF/X-1aなどと規格が決まっており、なんだかんだで商用の変換エンジンを使わないと作ることは困難です。

ですが、同人誌ということで、まずはセブンのマルチプリント機、キンコーズでフォントの再現も含めて正常に印刷できることを目標にすればそれなりに何とかできそうです。

そのうえで、同人慣れしている印刷所さんにフォーマット確認しながら入稿していけば「.mdで薄い本を書く」という目標が達成できるのではないでしょうか!! 

 技術書典 5 [こ38] で僕と握手!

もし締め切り通り無事出せたら当日ぜひお会いしましょう!

GDPRの簡易対応に使えそうなコンセプト実装

これはなに?

5/25に施行されたGDPR対応めんどくせーなー、個人とか零細企業とか26億円の制裁金とかどうせ払えないしヨーロッパの滞在者相手にしてないし放置したい、、でも多少対応しているところ見せたい。。。というときの補助になるサンプル実装です。


JSを張り付けるだけでGDPR対象の欧州からのアクセスかどうかを判別できます。

 

<script type="text/javascript" src="http://gdpr-demo.ku-suke.com/gdpr.js"></script>

 

EU域内からアクセスすると、
window.accessFromEuro = true;

それ以外は
window.accessFromEuro = false;

というプロパティを埋め込みます。それを利用して欧州からのアクセスはGAや広告タグを発火させないなどの対応が可能になります。

 

実装方法

AWS route53のGeolocationレコードを使用しています(EU指定)。EUアクセスの時は個人で借りている共用サーバからtrueを返すJSファイルを、それ以外の時はAmazonS3からfalseを返すJSファイルを返却しています。

実装してから気づいたけど、HTTPSにするの面倒なのでroute 53じゃなくてCDNでやればよかった。。。

 

免責事項

EUの判別はroute53の設定に依存しているので、GDPRの法的根拠として適合する保証はありません。
また、コンセプトコードのためそのうち停止します。

 

GDPR参考記事

dev.classmethod.jp

fujii-yuji.net

 

欧州GDPR全解明 (日経BPムック)

欧州GDPR全解明 (日経BPムック)

 
Q&Aで学ぶGDPRのリスクと対応策

Q&Aで学ぶGDPRのリスクと対応策

 

 

フィリピンビーチの物売りに学ぶマーケティング

フィリピンのボラカイ島というところに夏休みに行ってきた。

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息子氏、魚と戯れてご満悦

楽しい話もたくさんあるんだけど、そういうのはfacebookに書くとして、このブログでもよく書いてた値付けやマーケティングの話をメモっておきたい。

とにかく値段を吹っ掛けられる。勝手に課金される。

ほかのアジアリゾートも何度かいってるので、タクシーがメーターちょろまかすくらいは覚悟してたんだけど、想像を上回る勢いで財布が狙われた。

空港でタクシーの呼び込みがすごい

Uber/Grabはよさそうということでインストールしていってたんだけど、ついたときには夜間で土砂降り。車の待合レーンは超渋滞でした。しかたなく少しぼったくられてもいいやと思ってエアポートタクシーに乗ったら、値段表を見せられて5000円近く払うことになった。かつ、その値段にもかかわらず降りたらドライバーがチップを要求。多めに100ペソ(200円)渡したけどもう一枚くれといわれました。Uberならそのチップ額のみでホテルまで運んでくれるので、いわゆる「勉強代」を初日に払うことに。

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フィリピン最大のショッピングモール、SM Mall Of Asiaでは週末に花火が上がる。至近距離で場所取りの待ち時間なく楽しめて感動した。

荷物を持ってくれるのは有料サービス

そこからバンとボートを乗り継いで島に向かうわけだが、ボートのチケットを買うと、「カリボ行きか?荷物はこれか?」と聞かれた。そうだ。というと荷物をもって先導してくれた。なんて便利なサービスだとおもって船に着席すると、先ほどの男が呼んでいる。

「もしかして有料?」「そうだ」

びっくりしたがとりあえず支払った。2人で運んだので一人ずつ50ペソを渡した。額にすると100円ずつくらいなので大したことないのだが、フィリピンは現金社会で、20/50/100ペソが枯渇すると行動に制限が生まれるのでかなり貴重な資源なのだ。

1週間のフィリピン滞在を経て強くなったぼくたちは、帰りは「1つだけ持ってね。20ペソでいいかな」などと彼らをうまく使うことができた。慣れれば快適だった。

帰りの空港でも、Uberから降りた瞬間空港の荷物キャリーを持った兄ちゃんがかってにトランクを載せて「どこいく?羽田?オーケー」みたいな感じで150ペソを課金していった。空港のセキュリティも公認のようでノーチェックで彼は通過していた。

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じゃあお金払うからこの荷物も載せてよ。とお願いして息子も運んでもらう

料金を聞いてはいけない3輪タクシー

 島の交通はバイクのケツに乗るか、バイクに荷車をつけたトライシクルと呼ばれる3輪タクシーが主流なのだが、ここでも最初ぼられた。

メーターなんてもちろんなく、乗る前の価格交渉も基本的にも応じてくれない。「fixed price」とか「minimum fee」だとかいって200ペソくらいとられた。

地元の人に聞くと「how much?とか言ってはいけない。大通りから乗るときはひとり20ペソと決まっているので、その額だけ払って降りればよい。なんか言ってきても無視すればいい」と言われた。なるほど。3回ほどチャレンジした結果、我々は正規価格で乗れるようなふるまいが身についた。

いろんなものに値段がついていない&チップを払う&現金社会のコンボはなかなか衝撃を受けた。

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トライシクル。バイクはホンダとカワサキが多かった。詰め込めば6人くらい乗れる。自転車くらいの速度しか出さないので意外と安全。

10m置きにいる客引きと物売りがすごい

ボラカイ島は観光地として過当に開発されていて、すさまじい。1島1リゾートとは正反対で、天神橋筋商店街のようにビーチ沿いは数キロにわたりホテルとレストランとバーと土産物屋で埋め尽くされている。とても賑やかで楽しい雰囲気なんだけど、10m置きに売り子から声をかけられる。

  • へい、ニーハオ!マッサージ!ジャパニーズ?コニチワー!
  • ヘローサーアクティビティ~?(ダイビングやパラセーリングなど)
  • (その他、スマホケース売りやビーチバッグ売りなど多数)

彼らはコミッショナーと呼ばれ、客引きなんだけど、客引きなのにチップを要求してくるw。すごい。日本人はチップを払ってくれるとかそういう情報共有がなされてるんかな。しかも、1個売り込むともう一個と、アップセル・クロスセルへの余念がない。

ここももちろん相場なんてなくて、大体マッサージだと250ペソ~400ペソくらい。奥様が子供のゴーグルを買った時も500ペソから始まって250ペソで交渉成立した。

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ビーチは所狭しと店が並ぶ。余談だが息子に安いGoProモドキを与えて好き勝手にとらせたのはなかなか良かった。水中もとれるし、本写真のようなやや魚眼気味になっていてこども目線の写真が〇。

夜は光るおもちゃ、雨が降ると全員カッパを売り始める

しかもちゃんと顧客ニーズを理解していて、夜になると一斉に光るおもちゃを売り始め、子連れ客に声をかける。なんだったら子供が遊んでるふりして実は売り子だったこともある。息子も現地の子が「これ振り回してみる?」みたいに手渡されそうになったので「受け取ったらお金払わなあかんで!」と注意喚起してみた。文字で書くと切ないけど、あまりに売り子が多すぎてもはや風物詩として楽しめるようになった。

フィリピンは雨季だったので、30分程度のにわか雨がよく降る。そうなると、どこで商品入れ替えしたのか一斉にゴミ袋みたいな原価5円くらいの雨がっぱを100ペソとか200ペソで売り始める。みんな傘持ってきてるけど海辺で風が強すぎて傘させないんだよね。買ってる人はちらほらいた。

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雨季はめちゃくちゃ風が強くて、カイトサーフィンやパラセーリングを楽しむ人々。

たくましさを見習いたい

これらのたくましさは日本にいると触れることがなかなかないので、米国における子供のレモネード売りみたいに、「おまえもちょっとその光るおもちゃ1個買って、べつの子に売ってみーや」と息子をあおってみた。この島で生きるということはそういうことなんやと。

旅行中、村上龍の「希望の国エクソダス」をもって行って読んだ。日本の元不登校中学生のリーダーが国会中継で「この国にはすべてあるが、希望だけがない」といったセリフがすごくビーチでの経験と対比されて、衝撃的だった。

 

希望の国のエクソダス (文春文庫)

希望の国のエクソダス (文春文庫)

 

 ちなみに英語留学にいってた

とまぁ、お金の面だけ書くとすごくネガティブなイメージを持つかもしれないし、僕自身最初の2日くらいはすごくフィリピンが嫌だったんだけど、1週間もいると「また行きたい・・!!」と思うようになった。むしろ英語留学で1週間とか短すぎた・・

ちなみに最初は子供を外国人と触れ合わせたいという目的で英語留学を奥様がさがし、行かせている間暇なのでということでぼくら夫婦も参加することにした。

パラダイスイングリッシュというところで、個人的にはとてもいい学校だった。同時期にに来ていた台湾人も「ほかの国でいくつかスクール言ったけどここが一番いい」と言っていました。

ちなみに、現地で午後の1コマ目がカリキュラム上空白だったので、日本人スタッフのYOHEIさんにコンテンツマーケティングを講義していたw

peboracay.com

 立ち上げたばかりだけど頑張って記事追加しているので見てあげてください!

特にこの記事が人気みたい。

peboracay.com

Wordpressの基本的な設定、コンテンツ構成とURL構成、GA・サーチコンソールの設定、お問い合わせフォームの設定、Adwardsの設定などなど、ある程度独学で頑張っていたので細かいポイントをお伝えするだけで目に見えて効果が出てきたので良かった。

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日記:マーケ勉強会、PM勉強会を通したまとめ

 今年に入ってからちょこちょこマーケティング的な活動も再開しています。3月には宣伝会議さん、6月にGoogleさんで主に発注主向けのアプリマーケティング講師をしてきました。楽しかったです。

そこから先週は学ぶ側で、マーケティングの勉強会に行ってきたり、pmjpの勉強会に出席したりしました。

もっと顧客によりそう

一連のイベントで感じたのは、まだまだ自分は顧客に寄り添えていないなーという点でした。人間への興味が足りないとよく嫁さんに言われるのですが。

とくにエンジニアからスタートしてマーケをやりだし、広告代理店自体もわりとアドテクコンサルみたいな感じでクリエイティブからは逃げてたので、手法論をこなすだけになりがちだったなと思いました。

手法論は楽しいし、たぶん超短期でいえば関連システム構築も含めてできる人が市場に不足しているので個人的に儲かる気もするのですが、中長期の成長を考えたときにもっと顧客理解力だったり、UXへのこだわり力を上げていかないといけないなと思いました。

マーケやPM組織を育てるには

マーケ勉強会で「組織を育てるにあたり、どこまでデジタルの手法論を学ぶべきか」という自分の質問に対して、うまくいかないときに手法論の知識があれば詰め挽回しやすいが、それよりもまずは自社のカスタマージャーニーマップや事業戦略を代理店にインプットできる担当者を育てよう。という旨の回答いただきとてもスッキリしました。

pmjpでも何回か育成シリーズを担当させていただいたので、同様かなと思いました。b-dashさんの発表で特にそう思って、エンジニアリングを知っていればもちろん良いのですが、そうじゃなくてもPMがやるべきメインの仕事があるんだなと勝手に思うことができました。

www.slideshare.net

効率よくできる事を前提としない

それらをやり通すには、アンラーニングのようなものとともに、「生産性・効率性のワナ」みたいなのをまずは意識しようと思っています。

エンジニアは特に3大美徳(怠惰・短気・傲慢)にあるように、なんでも効率よいものを追求する姿勢があると思うんですよね。

でも、それが行き過ぎると、効率よくできないものには手を出さないという本末転倒な状態になってしまうことがあります。たとえば英語学習とか、より効率のよさそうな方法を探すばかりで全然学習自体をやらなかったり。僕の事です。

広告の現場でも、「種まき」「刈り取り」という言葉があります。コスト対効果のみを追うと買う気満々のお客さんだけを相手に広告を打つ(刈り取り)のが最も効率的に見えるのですが、そうすると徐々に売り上げが下がってしりすぼみになってしまいます。種をまかないから見込み客が来なくなるんですね。

短期的な成果貢献はゼロで手間ばかりかかって悩むかもしれないけど、基盤の成長に泥臭く取り組むところも必要だと自分に言い聞かせるようにしています。

ぜいたくな悩み -4月~連休明けの雑記ノート-

連休が終わって、この悩みを言語化しておきたいのでメモ。おおむね反省文。

僕は今昨年無事立ち上がって拡大フェーズの第一歩を踏み出した新規事業のチームで、プロダクトマネージャーをやっている。

今週査定面談を受けた雑談の場でも話したんだけど、ぶっちゃけいま超恵まれてる。

  • 優秀で数字達成して、しかも開発チームもリスペクトしてくれる営業チームがいる。
  • そのため、開発スケジュールの調整は割と僕の一存で好き勝手決められる。
  • そのため、昨年は手を付けられなかった、「重要だけど緊急度の低い」作業に多少手を付けることができている。
  • 今までの経験上、優秀な人たちは既存事業に持ってかれるのに、なぜかめっちゃ優秀な開発・デザインチームがいる。しかも、今までの経験上、新規事業だとサーバ1、iOS1、Android1くらいの人数しか割り当てられないのに、8人くらいいる。兼務も入れると10人くらいいる。
  • しかも僕も兼務がなく専任でプロダクトオーナーやってる。専任のスクラムマスターもいる。

だいたい、知り合いにはなすと、めっちゃ贅沢やなと帰ってくる。そうやねん。めっちゃいいねん。

なんだけど、今ぼくは2つもがいている。今週ももがいた。

■後継者問題

僕が入社したたった2か月後にメンターをしてくれていた前プロダクトマネージャが異動になった。そこから急にPMを引き継いだわけだ。大企業はいつ何があるかわからないので、後継者を育てたい。でもどうやっていいかわからない。

ドメイン知識、マーケ知識、システムアーキテクト、UIUX、CS、社内政治とまではいかないけど交渉力。これらがある人をどうやって作っていくか。あるいは言い換えるとこれらの機能をどうコスパ良く少人数チームで維持していくか。

逆に僕が苦手とする事務処理能力が高い人がいれば、上記のスキルは低くても全体としてコスパは保持できるのかもしれない。とか。

 

結論としては、今年1年くらいはなんとか異動されないように希望して、僕の独裁?体制でまずは良いプロダクトを世の中に提供することを優先しようと思った。

■雑に仕事投げすぎて期待値を伝えられていない気がする

似たような問題で、僕は人への依頼が苦手だ。人に甘く接する(かわりにドライに自主的に成果をあげにくるか見る)か、逆に期待をかけている人に圧をかけるかしかできない。極端だ。

緊急じゃないけど重要な問題に取り組む事が増えたときに、各々の裁量にまかせて、あななたたちスペック高いからええかんじにやっといてくだしあ。って丸投げしちゃったことで、なんかずるずると長引いてしまってる気がした。

あれ、まだそれやってるんですか?みたいな自分の気持ちが芽生え始めてでも言いずらいな・・・嫌われそう・・みたいな葛藤があった。

電通労働問題でも言及したんだけど、システムアーキテクチャでも、クリエイティブでも、時間をかければかけるほど良いものができたりする一面があるし、そういう挑戦する時間が専門職のスキルアップにつながっているとも思うのですが、いかんせん時間は有限。

とくにクライアントワークのように明確な締め切りがないものは、どれくらい時間をかけるべきか見積もるのは至難の業で、やればやるほど新たな可能性やよりよい方法がみつかったり、アイデアが浮かんで調査したくなったりする。

そこを労働時間マネジメントしないと、毎晩深夜まで試行錯誤して健康を害するし、労働時間マネジメントだけで解決しようとするとプロジェクトが遅延する。穴の開いたツボほどではないのだが

 

という原因に今週やっとたどり着いた気がする。ほんと自分のマネジメント能力がなさすぎる。

締め切りに十分余裕がある、でも重要なタスクをたくさん並列で抱えて、勝手にやってくんないかなーで放置したら自分の想定進捗と違ったという相手がエスパーじゃないと解決できない状況。

そしてそのツケがたまってきて、結果チームの人たちには今週いくつか積み上げ式ではなく無茶な納期ベースでのタスクを振ることになった。そして混乱を生むだろう。このスプリントとこの納期の仕事どっちが優先ですか。どっちもです。全部優先度Sです。ああ申し訳ない。お付き合いいただけると嬉しい。

 

まぁ、前述のとおり年間スケジュールもお任せいただいているので、実際は納期なんて僕のお気持ち次第だしバッファも見ているんだけど、それでもプロジェクトで預かってるリソースのなかで最大限良いプロダクトを届けたいと思ってるんですわ。

飲んだ勢いで書いた。そのうちマイルドに編集する。